ボクシング「″ニセモノ″は亀田だけじゃない!?」日テレ世界戦停電劇に浮上する″内部犯行″説

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 前代未聞の停電劇だった。11ラウンド開始直後、会場は真っ暗になった。

 東京・代々木競技場第二体育館でのプロボクシング世界タイトルマッチ。山中慎介(帝拳)と、クリスチャン・エスキベル(メキシコ)が争った空位のWBC世界バンタム級王座決定戦は、山中の優勢で迎えた終盤のクライマックスにあった。もうひと押しで山中の勝ちが決まる......そんな瞬間に会場の照明が一斉に消える停電。

 場内は騒然。2人の選手はリング中央に歩を進めない。突然の緊急事態に関係者もすぐには対応できず、不気味な闇が続いた。ようやくリングアナから試合中断のアナウンスがあり、およそ3分後に照明が点灯。試合は無事に再開され、このラウンドで山中がTKO勝利となった。

 この試合は日本テレビが生中継。最も慌てたのは現場の番組制作スタッフだ。CMを入れて後半の約1分間はしのいだが、番組終了後には「原因は何だよ!」と怒号が飛び交った。

 しかし、結局この件は原因不明のまま終わった。日本テレビスポーツ局の荻野陽介プロデューサーは「ブレーカー2つのうち1つが何らかの原因で落ちてしまった」と説明。ブレーカーが落ちた理由は見出せないまま、今後は緊急時の電源確保をするという対策だけが打ち出された。

 そんな中、日テレ関係者からは「内部による人為的なイタズラだろう」という話がささやかれている。

「客席の照明が点灯したままということは、メーンブレーカーではなく、一部の配線用遮断器が落ちたとしか考えられない。これが落ちるのは過剰な負荷か漏電などの不具合だけど、電力量は一定で故障も見つかっていない。残る可能性は人為的なもの。本来、これは電力会社が調査すべきなのに、局で内々に調べているのもおかしい。やはり、何かあるんじゃないか」(同関係者)

 仮に日テレ関係者による人為的なミスであれば「普通にミスを認めるはずだけど、もしもイタズラであったなら局の恥。番組スポンサーに対しても顔向けできず、表にはできない」と関係者。

 疑心暗鬼になっているスポーツ局のスタッフからは「イタズラではなく抗議かもしれない」という声もある。

「このタイトルマッチはチャンピオンのノニト・ドネアが王座を返上していないので、本来なら挑戦者決定戦だった。それをなぜか返上扱いにして、2日前に急きょ王座決定戦として強行したもの。ボクシングファンが少なくないスポーツ局内では『いくらなんでもズルい世界戦だ』という声で溢れていた」(同スタッフ) 

 中継した日テレの番組名は『The REAL』。"本物"を謳うのは、ライバルのTBSが異様な形で売り出した亀田兄弟を"ニセモノ"と隠喩した看板ともいわれてきた。それだけに今回の王座決定戦にはネット上でファンによる落胆の声も散見され、"前王者"ドネアも「俺は返上なんかしていない」と抗議している。

 停電の原因が内部による"抗議の声"かは分からないが、タイトルマッチの獲得劇も暗闇に包まれたままだ。


※画像は『ワールドプレミアムボクシング The REAL14』公式サイトより



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