スイスのNew7wonders財団は12日、ホームページを通じて「世界7大自然景観」を発表した。韓国の南の島、済州島が東北アジアでは唯一選ばれた。韓国メディアは「世界が認めた」「アジアを超えて世界の中心に」などと、相次いで報じた。

 済州島とともにブラジルのアマゾン、ベトナムのハロン湾、インドネシアのコモド国立公園、フィリピンのプエルトプリンセサジハガン、南アフリカのテーブルマウンテン国立公園などが世界7大自然景観選ばれた。

 世界7大自然景観はスイスのNew7wonders財団が07年に始めたもので、世界中の1億人を対象にネットや電話投票、専門家の審査などで452カ所の候補地を審査。東アジアでは中国の揚子江や日本の富士山、北朝鮮の白頭山なども候補に上がっていたが、09年9月発表の最終候補地28カ所に残ったのは済州島だけだった。

 済州島は2002年に生物圏保全地域に、07年に世界自然遺産に、そして10年には世界地質公園に認定されており、今回の世界7大自然景観発表を受け、韓国では「ユネスコ自然環境分野の3冠王達成に続く快挙」として大々的に取り上げられている。

 韓国メディアは「天の恵みの宝の島と確認された」「韓国の誇りから世界人の観光名所に背伸びするきっかけ」「世界の宝の島として価値を認められた」などと報道。その上、「観光産業に青信号」「1兆ウォン(約687億円)の経済効果」などと、観光客の増加などによる経済効果に期待を寄せた。

 李明博大統領も「済州島は名実ともに世界名所となった」と祝いの言葉を述べ、政界からも喜びの声が相次いでおり、「世界7大自然景観」への選定に地元の済州島だけではなく、韓国中が喜びにあふれている様子がうかがえる。(編集担当:金志秀)