髪の毛を振り乱して戦う双璧といっていいベン・ヘンダーソンとクレイ・グィダ。ベン・ヘンのケージレスリングの強さも一つの見どころだ

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12日(土・現地時間)にカリフォルニア州アナハイムのホンダ・センターで開かれるUFC on FOX「Velasquez vs Dos Santos」。初のFOXライブ大会はメインイベントのみの中継となり、クレイ・グイダとベン・ヘンダーソンという好カードがプレリミナリーとして組まれている。

黒人と韓国人のハイブリットで、どこかアジア系の佇まいを残すベン・ヘン。昨年、WEC最後の大会でライト級王座を失い、UFCでキャリアの再スタートを切った。ネブラスカ大のレスリング部時代にMMAデビューを飾り、卒業後はホイス・グレイシーの黒帯ジョン・クランチに師事したベン・ヘンは、道場の移転に伴いアリゾナ州フェニックスに移った。

時折、少年期に習ったテコンドーを彷彿させる動きを見せるベン・ヘンは、UFCに移ってから、そのベースとなるレスリングと柔術を主武器に戦うグラップラータイプから、強烈なパウンドが印象に残るファイターに変化した。特に8月に行われたジム・ミラー戦でみせたテイクダウンの強さと、パウンドはWEC時代に見られなかった怖さを感じさせる攻撃だった。

ある意味、過剰なまでのアグレッシブさは、対戦相手グイダの持ち味と酷使している。名勝負製造機、4度のファイト・オブ・ザ・ナイト、2度のサブミッション・オブ・ザ・ナイトを獲得したグイダは、グレッグ・ジャクソン門下になって以来、その暴発的なアグレッシブさに規制が加わり、無駄の少ないアグレッシブなファイターに成長している。

UFC戦績は10勝5敗、最近では4連勝中というグイダの好調さには、ジャクソンの下で戦うようになったことが大きな要因となっているのは確かだ。ベン・ヘンを下し、最後のWEC世界ライト級王者となったアンソニー・ペティスを下した試合では、着実にテイクダウンを奪い、寝技で徹底してペティスに手首を掴まれてもコントロールを許さず、得意の三角絞め+腕十字を完封した。

相手の良さを消す、リアクションMMAを自分の長所であるアグレッシブさを残しつつ実現した辺りに、現在のグイダの安定度、そして強さがうかがえる。スピード、スタミナは互角、パワーでグイダ、緻密さでベン・ヘン、両者の体調が万全であれば、本当に差のない二人の対戦の勝者は、次期UFC世界ライト級挑戦権を手にするとされている。
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