大塚隆史を相手に壁レスのスパーをするダレン・ウエノヤマ。KID戦でなくても、トップを狙うのが現代MMAの必須事項だ

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カリフォルニア州アナハイムのホンダ・センターで、12日(土・現地時間)に開かれるUFC on FOX「Velasquez vs Dos Santos」。同大会に日本から山本KID徳郁が参戦し、ダレン・ウエノヤマと対戦する。

ダレン・ウエノヤマはサンフランシスコ出身の日系3世のファイター。レスリングをベースにハウフ・グレイシーに師事し、ブラジリアン柔術を修得した。日本との関わり合いも深く、彼自身のMMAデビュー戦が2002年6月のDEEPで、ランバー・ソムデートM16 から判定勝ちを収めている。

その後、全米級の活動を行う以前のStrikeforceの人材育成大会=YoungGunsなどに出場するも、米国では次のステップに進むことができず、DREAMの所英男戦、DEEPの宮下トモヤ戦など、再び日本マットを視野に入れるようになった。

キャリア最大の勝利は、昨年9月にプロ修斗で当時のフェザー級(※60キロ)世界チャンピオン勝村周一朗を破った一戦だが、この勝利を以てしても再来日のチャンスは巡って来ず、ようやく母国でビッグチャンスを掴んだ形になる。

ファイトー・タマシイ・コンバットクラブと、自らのジムに日本語を宛がう親日家で、阿部裕行と親交があり、そのラインで大塚隆史らが出稽古を行なっている。

グラップリングに関してはFILA世界大会での優勝を例に挙げるまでもなく、米国トップレベルのダレンだが、MMAとなると、戦績は6勝3敗。フィジカルが決して強いわけでなく、打撃も振り回し系で組み技につなげる手段といえる。

KIDを相手にした場合、テイクダウンから寝技という展開に持ち込むのは難しく、とはいって引き込んでもリバーサルを奪えない限り、ポイントを失うのみ。パンチをもらわず、倒せようが倒せまいが組みついて、ケージに押し込みテイクダウンを狙う。そうやってKIDのスタミナを削り、精神的にも疲れさせるような3Rフルに使った体力勝負こそ、ダレンにとって勝利に近づく手段といえる。

フィジカル&スピード、パンチ力で優るKIDは、じっくりと構え、テイクダウンを切り、大きい一発でなくコンビネーションを駆使すれば、必然的にKOパンチが当たることになるか。KIDにとって重要なことは大きな一発狙いでスタミナをロスしないこと。そうすれば、自ずとUFC初勝利は見えてくると思われるのだが……。UFCにイージー・オポネントなし、ここまでの日本人選手の戦いで既に証明されており、油断は禁物だ。
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