年金保険料を払い続けても、はたして受け取れる保障はあるのか?特に若い世代で意見が割れる年金問題、意外(?)にもひろゆき氏は“支持”です

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 年金の受給開始年齢の引き上げが政府の審議会で議論されている。現在、65歳となっている受給開始年齢だが、68〜70歳まで引き上げようというのだ。日本人の平均寿命は男性79.64歳、女性86.39歳(2010年)なので、男性であれば約10年しか年金がもらえないことになる。

 払った金額に見合わないため、すでに崩壊したとも言われる年金制度だが、元「2ちゃんねる」管理人でニワンゴ取締役のひろゆき氏(34)は、意外にも「僕は年金は払ったほうが得すると思う」と語る。

 その理由は、年金制度が「金融商品」としては悪くないから。年金保険料を納めなかった場合を例に、こう説明する。

「払わなかった年金保険料を何に使うかによってよって、納めたほうがいいか、納めないほうがいいかになると思う。年金保険料を納めないで貯蓄するんだったら、貯蓄先の金融機関が破綻して預金が戻らない確率と、国が破綻して年金がもらえない確率を比べると、前者の確率のほうが高いですよね。まあ、貯蓄をしないで、その分使うというのであれば話は別ですけど」

 年金にしろ預金にしろ、自分のお金を預けているという点では同じ。それならば、破綻する可能性が低い国に預けたほうが得だと言うのだ。ひろゆき氏は続ける。

「(年金制度の崩壊についても)僕は何とかなると思っています。年金の財源がなくなっても、国が借金を膨らませてなんとかすると思うし、仮に50年後に日本が国家破綻しても、僕は84歳まで年金をもらえる計算になるのでお得。破綻が20年後だと損をしてしまうけど、あと50年くらい日本はもち堪えられると思います」

 将来に備えた貯蓄も投資も、結局は何らかの金融商品を買っているのにすぎない。自分のためにひたすら使うという人も、「自分という金融商品」に投資しているだけなのだ。自分が早死にする可能性も含め、予定外の破綻が起こる可能性はつきまとう。

「だから、どの商品を買うかという選択肢の中で、僕は国の金融商品を買っているというだけです」(ひろゆき氏)

 年金が「安定した金融商品」かどうかはまだわからないが、ひろゆき氏は選択肢のひとつとしては意外と悪くないと思っているようだ。

(取材/杉原光徳、撮影/本田雄士)

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