少し前から話題になっている「ノマド」という言葉がある。Wi-Fi環境のあるカフェや共同作業スペースなどを使い、特定の職場にとらわれずに仕事をするスタイルを指す言葉だ。もともと「遊牧民」を意味する英語であることからも「安定志向」といった旧来の日本人の価値観と相反する概念であるように見えるが、この「ノマド」スタイルが特に若者の間で受け入れられつつあるようだ。これはどういった流れから生まれたものなのか。NTTアド(東京都品川区)が行った「就職・転職に関する調査」を参考にしながら、その潮流を探っていこう。

 調査は2011年8月15日〜17日にかけて、首都圏在住の有職者男女20〜40代600人を対象にインターネットで実施。
ノマドに憧れる層は
「20代FA志向者」に多い?

 この調査では、新卒採用で就職後、2年未満で「他にやりたいことがある」というポジティブな理由で転職した20代を「20代FA志向者」と定義。「20代FA志向者」100人と、その他の有職者500人の志向を比べるかたちで傾向を調べている。

 調査によれば、「ノマド」ワークスタイルに憧れていると回答した「20代FA志向者」は全体の63.0%。これは、有職者600人全体の51.8%を大きく上回った。このことから、「ノマド」を支持する層と「20代FA志向者」には共通点があることがわかる。



 それでは、「20代FA志向者」の特徴はどんなものだろうか。

 まず、「仕事に関する考え方や行動について」を聞いたところ、全体的な傾向より約7ポイント高かったのが、「収入よりも仕事のやりがいを重視する」(38.0%)。「スキルアップや資格取得のために勉強していることがある」(42.0%)も約4ポイント高かった。また、「収入〜」は男性の20代FA志向者に特に多く(42.0%)、「スキルアップ〜」は女性の20代FA志向者に多く見られた傾向だった(46.0%)。

 さらに、「安定した生活をするためには、大企業に入ったほうが良いと思う」と答えた人は全体では39.2%だったが、20代FA志向者では26.0%にとどまった。

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