コミュニティーサイト「シャットダウン制反対運動本部」

写真拡大

韓国の進歩新党青少年委員会が、「シャットダウン制」の導入を進める女性家族省に抗議するため、12日に同省前で「シャットダウン制反対デモ」を行うと発表した。

「シャットダウン制」とは、満16歳未満の青少年を対象に、オンラインゲームの利用を午前0時から翌朝の午前6時まで禁止じる法案。4月29日に国会で成立し、11月20日から導入がされる。

しかし、一部の青少年は「父親の携帯電話をこっそり借りれば良い」と話すなど、実効性が疑問視されているほか、青少年の人権を侵害していると指摘する声もあり論争が尽きないのが現状だ。

青少年委員会は、抗議集会を開催することで青少年を対象にしたシャットダウン制の不当さを多くの人に知ってもらいたいとしている。12日は、夜11時から女性家族省前で携帯用ゲーム機、ノートブック、家庭用ゲーム機などを持ち寄り、夜通しでゲームをする予定だ。

韓国のITメディア『ETNEWS』によると、抗議集会を企画した青年(19)は「過度な学習熱のストレスにより、青少年の休息時間は消えるばかりだ。ゲームは最後の休息権といえる」と発言。当日は、プロジェクターを使ってゲーム映像を女性家族省の建物入口や外壁に映す予定で、深夜0時を過ぎてもゲームをし、抗議の意思を伝えると話した。

韓国ではオンラインゲームに熱中した若者が健康を害して死亡するケースが時々発生するため、国側はゲーム中毒者を出さないための対策を進めている。だが、一方でゲームをストレスや孤独のはけ口にしている若者が多いのも事実であり、シャットダウン制をめぐる論争は導入後も続くとみられている。

参照:シャットダウン制反対集会「女性家族省前で夜通しゲーム」 - ETNEWS
参照:シャットダウン制反対運動本部

(文:林由美)

■【韓フルタイム】とは……
【韓フルタイム】とは韓国に特化した情報を提供する媒体です。
韓国に詳しい専門の日本人記者が取材、執筆を行っております。
韓国中心の出来事をいち早くお届けできるように頑張っていきます。