レストランのメニューには、「1行目よりも3行目に置かれた方が注文されやすいなど、"出やすいポジション""出にくいポジション"がある」

 こう話すのは、「食文化の仕掛け人」と呼ばれる氏家秀太氏。スーパーやコンビニの棚の最上段や最下段は、売れにくいポジションとされており、陳列には法則が存在します。それと同じように、レストランのメニューにもポジションがあるのです。

 これらのポジションには、人間の心理と目の動きを利用した法則があるようです。例えば「Zの法則」。これはポスターやチラシ、ビラを見るとき、人の目線がZ型に動くという深層心理を利用したもの。見せたい内容をZ型にレイアウトするのです。日本人の目線はまず左上にいきます。そのまま横に視点を移すと、次に最下段の左下斜めへと移動し、また横に移動します。「左上、右上、左下、右下」の順で動くのです。

 自販機やスーパーの商品陳列などにもこの法則が取り入れられています。例えば、飲食店の近くにある自動販売機の左上にはお茶が、待つ人が多い場所では左上にコーヒーが配置されているのです。氏家氏は、「立地によっても違いますが、特にコカ・コーラの自動販売機の左上をチェックすると面白いでしょう」といいます。土地柄や立地特性が出ているそうです。

 また、「0.3秒ルール」という法則もあるようです。人は、0.3秒で自分にとって必要な情報かそうでないか、興味ある情報かそうでないかを判断するようです。よって、その目線が瞬間で届く範囲に、情報を集約する必要があるのです。

 では、レストランのメニューは、なぜ3番目のメニューが1番売れるのでしょう。

 「それは、左上から一瞬の目線のなかで、ゴールデンラインにあるからなのです」(氏家氏)

 「Zの法則」「0.3秒ルール」の2つがマッチングするのが、3番目のポジションなのです。売りたいメニューを「売りやすいポジション」に置くのは当然のこと。

 あなたが無意識に選んでいるメニューは、実は店が売りたい商品だったのかもしれません。



『レストランのメニュー、最も注文されるのは上から3行目?』
 著者:
 出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
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