テイクダウンばかり目立っていたキャリア序盤から、ガードワーク、そして打撃と成長し続け、現代MMAでスタンダードな戦いの全局面で強さを発揮できるマーク・ムニョス

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5日(土・現地時間)に英国のバーミンガム、LGアリーナで行われるUFC138「Leben vs Munoz」。メインイベントのミドル級マッチ=クリス・レーベン×マーク・ムニョスはダナ・ホワイトが打ち出した「メインイベントは世界戦でなくても5R制で行う」という方針に沿い、UFC史上初ノンタイトル戦ながら5R制が敷かれる一戦となる。

横須賀のベースで生まれたフィリピン系米国人のムニョスは、レスリングで実績を残し、WECからUFCとキャリアを重ねてきたファイター。ジェイソン・ミラーやジェイク・エレンバーガー擁するレインMMAをリードしている彼は、ハファエル・コルデイロのキングスMMAと共同戦線を張り、レスリングと打撃、互いの短所を補う形で結果を残している。

昨年8月に岡見勇信に敗れたムニョスだが、その後はアーロン・シンプソン、CB・ダラウェー、デミアン・マイアを破り3連勝中だ。得意のレスリングに柔術の要素が加わったグラップリングは、非常にアグレッシブで破壊力を持つ左のパンチとともに、彼の最大の武器になっている。

一方のレーベンはTUFシーズン1から、既に6年に渡りUFCで活躍し続け、通算戦績は22勝7敗、UFCではミドル級一筋で12勝6敗という結果を残している。7月にヴァンダレイ・シウバを破った試合のように、左一本で殴り勝つイメージの強いレーベンだが、秋山成勲戦では三角絞めで一本勝ちを奪っているように、実は組みでも強味を発揮できる。

ムニョスにとっては、岡見戦でサウスポーと戦う際に、打撃&組み共に課題を残したが、マイア戦では、まだパンチを受けるきらいは残っていても、組みついてテイクダウンを狙う際に右手が前の構えは苦になっていないように見受けられた。とはいっても、マイアとレーベンではその一発の強さは比較にならない。

と同様に、左がくると分かっているレーベン対策も十分に積んでいるだろう。当然、5R=25分間という試合タイムにも両者が、戦い方をアジャストする必要がある。チャンピオンズ・ラウンドと呼ばれる10分間の戦いを踏まえると、組みついて削ることができるムニョスが、有利といって良いだろう。
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