「無差別リストラ時代」あなたが一番危ないかも!

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 2008年のリーマン・ショック以降に起きた100年に1度ともいわれる不況の中で、各企業は経営を立て直すために、様々な策を行っている。その中の一つがリストラだ。

 リストラと聞くと、対象となりがちなのは仕事ができない年配者で、好況や会社が儲かっているときには行われるはずはないと考えている人は多いだろう。
 しかし、実情はそうではない。黒字経営であってもリストラを行う企業はあるし、また、仕事ができる人でも、その対象者になりかねないのだ。

 リストラ評論家で、人気テレビ番組「ホンマでっか!?TV」にも出演した砂山擴三郎氏は『仕事のできるあなたが、なぜリストラされるのか』(ダイヤモンド社/刊)で、これまでの“リストラ観”を覆す事実を明らかにしている。


■仕事ができても、若手でもリストラされる
 リストラ対象者は中高年が中心だと思い込んでいる人も多いと思うが、砂山氏によれば、リストラ企業が募集する「早期・希望退職」の対象者は低年齢化してきているという。
 その背景にあるのは、年功序列型から成果主義型への人事に移行したということがある。そもそも年功序列による出世がないため、必然的に年齢より個人の給与と成果のバランスを見て削減の対象とするようになったのだ。
 では、仕事ができる人間が残っていけるか、というと必ずしも「YES」とは言えない。今、抜群の成果をあげているとしても、もし会社の方針が変わったときそれについていけなければアウトである。砂山氏は、強い者や賢い者が生き残るのではなく、もっとも変化に適応したものが生き残ると指摘するのだ。

■黒字でもリストラされる可能性はある
 一般的には収益をあげている会社はリストラとは無縁だと思われているが、黒字のときにこそリストラに着手するというケースも多い。
 リストラには2種ある。「攻めのリストラ」と「守りのリストラ」だ。そのうちの「攻めのリストラ」は企業の将来をにらんだ成長戦略として実施されることが多く、もちろん人員削減も行われることがある。この場合は、年代構成の適正化や総人件費の圧縮、必要人材流出の防止、戦力外人材の排除が目的だ。
 生き残り成長を続けていくためには、企業も環境の変化に適合していかねばならない。
 赤字になってからやむを得ずリストラをするのではなく、黒字のときこそ「先取り」で行うことで、取れる方策の選択肢が多くなるのだ。

 現代は、いつ誰がリストラされるかわからない時代なのだ。本書ではリストラの仕組みや裏側を詳細に説明し、リストラを宣告されたときの対応策などを教えてくれる。
 リストラは20代、30代の若い人にも降りかかってくる。自分だけはリストラされないと思い込んではいないだろうか。もし油断していたかも…と思ったら、砂山氏の言葉に耳を傾けてみてはいかがだろう。
(新刊JP編集部)



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