韓国慶尚北道の韓牛飼育農場で牛1頭が口蹄疫のような症状を見せていた問題で、韓国農林水産省は1日、精密検査を行い陰性判定が出たことを明らかにした。複数の韓国メディアが報じた。

 韓牛飼育農場は10月31日、飼育していた牛1頭がよだれを流し、エサを食べないなどの症状をみせたことから、口蹄疫の疑いがあると浦項市へ申告した。慶尚北道と農林水産検疫検査本部は申告を受け、問題の牛からサンプルを採取。感染の有無について精密検査を行い、1日に陰性だったこと発表した。

 同省の関係者は、牛の症状は口蹄疫ではなく、歯が抜けてほかの牛よりもよだれを多く流していただけだと説明した。

 韓国では2010年に口蹄疫が全土に拡散し、約350万頭の牛や豚が殺処分されるなど深刻な事態に陥った。特に、気温が下がり始める11月ごろから感染が拡大し、政府は警戒水準を最高レベルの「深刻」に引き上げ防疫体制を徹底させた。

 今回の検査で陰性判定が出たことから、農場のある地域の家畜・車両・人間に対する移動制限などの緊急防疫措置は解除されるという。だが、韓国メディアは「陰性判定が出たからと農家や防疫当局が安心し警戒を緩めて良いという状況では決してない」と不安感をにじませた。(編集担当:新川悠)