出版界はいま、ちょっとした「社員食堂」「学生食堂」ブームといえるかもしれません。火付け役は、累計420万部を突破した『体脂肪計タニタの社員食堂』シリーズ。最初の見込みは3万部程度だったといいますが、ロングセラーかつベストセラーとなっています。

 このブームから日本人の食の変化がよみとれるのではないでしょうか。好景気時代のいわゆる「グルメブーム」を経て、いま食に求められているのは「ヘルシー&ローカロリー」で満足感が得られる美味メニュー。さらに「安い」という条件をクリアできるのは、優れた「社食」「学食」だったというわけです。

 じつは、一般人でも食事をすることが可能で、学生食堂No.1のおいしさを誇ると噂される場所があります。それは女子栄養大学。今ではキッチンの必需品となっている、計量カップやスプーンを日本で初めて考案したのはここの創立者。日本の「食」を支える人材を育成する専門大学ですが、そのレシピ本が『女子栄養大学の学生食堂』です。副題は、「500kcalからの好バランス定食」。人気の定食ベスト30が掲載され、"まんぷくなのに太らない"と評判のメニューが彩よく紹介されています。

 学食の定番である、ガテン系の人が好みそうな"ガッツリ定食"は一切ありません。10代20代の学生から近所の70代までをお客として想定しているので、幅広い層に受け入れられるメニューになっているのだとか。「うす味でもおいしく食べている」「野菜がたくさん食べられて体の調子がよくなった」という利用者の声がそれを物語っています。

 「おいしゅうございます」の決め台詞でおなじみの料理記者、岸朝子さんも女子栄養大学の卒業生。創立者の「食は生命なり」という言葉を引用し、「本書には命を支える体にいい料理レシピがいっぱいです」と話します。

 栄養大学のレシピらしく、カロリーだけでなく、塩分、糖質、脂質などの量や栄養素別のポイントも計算されています。けれど、このあたりはきちんと理解しなくてもOK。なぜなら、このレシピで作れば、栄養学的に間違えがないのは当たり前ですから。体にやさしいデザートレシピまで載っているのも、うれしい特徴です。



『"日本一の学食"と噂の女子栄養大学のレシピって何?』
 著者:
 出版社:PHP研究所
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