もし部下にパワハラ呼ばわりされたらどう切り返すべき?

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 中堅サラリーマンともなると、部下も増えるだろう。しかし、部下と歳の差が離れれば離れるほど、価値観の違いが浮き彫りになり、どう接するのがベストなのかわからなくなってしまわないだろうか。やはり重要なのは、日々のコミュニケーションであり、会話術だ。

 『パワハラ呼ばわりに怯えることなく部下をコントロールする賢い上司の話術50の鉄則』(神岡真司/著、TAC出版/刊)では、上司と部下との間で「あるある!」と思える「不適切な対応場面」を集め、各事例に沿って賢い上司の会話術を紹介していく。

 最近では「パワハラ」「セクハラ」という言葉をよく耳にする。これらは、ここまではOKだけど、ここからはダメという明確な線引きがなく、相手の受け取り方次第であるため、冗談ひとつ言うのにも気を使うだろう。「それってパワハラじゃないですか?」と部下に指摘されたら、どう対処すべきだろうか。
 慌てて否定したりするのはいけない。やみくもに慌てず、落ち着いた態度で反撃に移ることが重要だ。

上司「お前の発注ミスで、会社は大損害だぞ。会社に迷惑かけたんだから、これからはサービス残業はイヤだとか、つべこべ言わずに働けよ、いいな!」
部下「それって、パワハラじゃないですか? ぼく自身がパワハラと感じたら、パワハラなんですよ」


 ちょっと強く言ってやろうと思った矢先に、いきなりの牽制球。そんなことを言われたら混乱してしまうだろう。この場合、潔く謝罪し発言を撤回することでリセットをかけ、体勢の立て直しを図ることが正解だ。

上司「よ、よーし。それは悪かった…謝るよ。発言も取り消そう。ところで、質問だが、きみはうちの会社にどんな貢献をしているのか、教えてくれないか?」
部下「えっ?ぼ、ぼくが…ですか…(汗)えっっと、それは…あのう…(困惑)」


 いかがだろうか。

 さて、次の事例である。上司は部下のお手本とならなければいけない。しかし、上司も人間。部下の目の前で失敗をしてしまうこともあるだろう。そんな時は、どう対処すべきだろうか。
 無表情を装い、動じない態度を取り繕う…なんてことをしたら、権威を失墜させてしまう。なにごともなかったようにシカトしていれば、部下たちもすぐに忘れてしまうだろうなんて思っていたら大間違いだ。
 賢い上司だったらこう言うはずだ。

「みなさん聞いてください。対応が悪くお客様を怒らせてしまいました。大いに反省するところです。今後は肝に銘じて、みなさんに心配かけないようにする所存です」

 まず、自らの行為を反省する。そして、潔く「お騒がせいたしました」「ご迷惑をおかけしました」「申し訳ありませんでした」と詫びるのが賢明だ。ごまかしたりせず、自己開示して反省の意を示すことが信頼を取り戻すことになるのだ。

 本書では他にも「今日は生理なので早退します(嘘)」という迂闊なことは言えない場面、かつての上下関係が逆転してしまった年下の部下を従わせるなど、全部で50の賢い上司の会話術を紹介している。
 会社には性別、年齢、雇用形態の違う人もいれば、、熱血漢な人、おとなしい人、おっちょこちょいな人もいる…さまざまな個性の集まりだ。どのようなタイプの人ともうまく付き合っていきたいものだ。本書で紹介されているような場面に遭遇することはあるはずだ。さっそく賢い上司の会話術を試してみてはどうだろう。
(新刊JP編集部/田中規裕)



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