レシピ本としては異例のシリーズ累計410万部を突破したベストセラー、『体脂肪計タニタの社員食堂』。"社員食堂"の「安い、早い」のイメージを覆し、家でも真似したい健康的なレシピが載っていることが人気の秘密です。

 社食は、さらに進化を遂げていると言っても過言ではないかもしれません。魅力的な食事を味わうだけでなく、食べただけで、開発途上国の学校給食を支援することができる。そんな食堂がいま話題となっています。

 これは、NPO法人「TABLE FOR TWO」(以下TFT)がおこなっている活動。社員食堂や団体の給食施設にTFTメニューを提供してもらい、その1食の代金から20円の寄付金を得るというものです。TFTとは、「2人の食卓」という意味。自分が食事をすることで、立場も住む国も違うもう一人の人間が温かな食事をすることができるという理念に基づいています。

 TFTが編著した『世界をつなぐ あこがれ企業の社員食堂レシピ』には、電通、資生堂、三井住友銀行、POLA、東京ガスの社食で実際に提供されているメニューが並びます。色とりどりで、誰もが大好きな献立がいっぱい。普段見られない、よその会社のオフタイムを覗くこともできて、"社会科見学"的な楽しみを味わうこともできます。

 「キッチン発の地球貢献」というコラムもためになる情報が盛りだくさんです。たとえば、「『無駄にしない』ためのお話」という項では、毎日家庭で廃棄される食材について言及。具体的な対策として、冷凍保存のABCを教えています。「丸ごと冷凍したトマトは、水煮缶と同じように使えます」、「きのこ類は冷蔵より食感がくたびれずお勧め」など、意外に知らない、無駄をなくすための知恵がつまっています。

 本書を購入すると1冊につき20円が、アフリカ各国の学校給食支援にあてられます。また、最終ページにはアフリカの給食で出されるメニューのレシピも。作り方を見ながら、遠い国の子どもたちの笑顔を思い浮かべてみませんか?



『"タニタ"の次に来るのは「地球貢献」を考える社員食堂レシピ本?』
 著者:
 出版社:東洋経済新報社
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