映画「アントキノイノチ」スペシャルトークイベント 左から瀬々敬久監督・岡田将生・榮倉奈々・原田泰造
 10月24日、映画「アントキノイノチ」のスペシャルトークイベントと、第24回東京国際映画祭のプレミア上映会が行われ、岡田将生・榮倉奈々・原田泰造、そして瀬々敬久監督が登壇した。 
 
 本作は、心を閉ざした2人の男女が、遺品整理業を通じて生きる希望を取り戻す感動のストーリーとなっており、さだまさしさんの原作「アントキノイノチ」を映画化した作品として話題を呼んでいる。 
 
 この日は、東京国際映画祭のプレミア上映会に先立ち、六本木ミッドタウン キャノピー・スクエアにてスペシャルトークイベントが行われた。 
 
 約500人のファンやお昼休み中のOL・買い物客が見守るなか、あの時の撮影エピソードやあの時のセリフなどを題材にトークイベントが行われた。 
 
 岡田将生さんは「山を登るシーンがクランクインの日で、スタッフの方には徒歩みたいな感じで上がれる山だから大丈夫と言われ、歩いて山を登っていたら結局1時間半ぐらい歩いて、1日目は体力が無くなりました。」と、山での撮影の大変さを語っていた。 
 
 榮倉奈々さんは「私が一番好きなのはセリフの無いバスの中でのシーンで、そのシーンが本当にキレイで、多分この2人も今こういうキレイな景色を見て未来への希望を持っているんだろうなというシーンがすごい好きです。」と、心を打ったシーンを紹介。 
 
 原田泰造さんは「最初はニオイや虫にびっくりしました。指図されながら仕事をしていくと、すばやくできるようになり、だんだんと亡くなった人のことがわかるようになり、天国にお引越しを手伝っているような感覚になりました。」と、撮影前に遺品整理業を体験し役作りをしたエピソードを語っていた。 
 
 この日は「あの時の私」というテーマで昔の写真を紹介。榮倉奈々さんは子供の時の写真を公開すると、会場内では「かわいい!」の声が! 榮倉奈々さんは「すごい良く寝る子で夕方にはもう寝ちゃうみたいな・・・。ついこないだ、夜7時ぐらいにちょっと寝ようと目をつむったら、起きたら朝の9時でした。」と、子供の頃も今も良く眠るエピソードを語っていた。 
 
 
 そして、夕方には第24回東京国際映画祭の会場であるTOHOシネマズ六本木ヒルズにてプレミア上映会が行われ、国際映画祭ということで、英語の通訳も入り舞台あいさつが行われた。 
 
 岡田将生さんは「僕自身この作品がとても大好きです。観終わった後に僕と同じような気持ちになっていただければとてもうれしいです。」とあいさつ。 
 
 榮倉奈々さんは「この映画の中で久保田ゆきさんという役を演じています。この女の子は、生き残ってしまった罪悪感をずっと持ちながら、それでも前に進んでまっすぐに生きていきたいなと思いを持っている女の子です。その女の子が、岡田くん演じる杏平と出会って、生きていることが人と繋がっているんだ。生きていればそれでいいんだという希望を持った女の子なのかなと解釈しています。」とにかくこの映画は命とか生きるって言うことがテーマなんですが、観る人・性別・年齢・今ある状況や環境によって、それぞれのテーマができる映画だと思います。」と語っていた。

 
 原田泰造さんはお馴染みの自己紹介を行い、それを忠実に英語で通訳する形に場内は爆笑の嵐、原田泰造さんは「この映画はいろんなことを感じてもらったり思ったりしてもらえる映画です。どうぞ皆さん何か感じ取ってもらえたら幸せです。」とあいさつし、会場を笑顔にしていた。 
 
映画「アントキノイノチ」は11月19日(土)全国ロードショー!


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映画『アントキノイノチ』公式サイト