二年間に渡り野球を冒涜し続けたアナライザーが、今季最終戦でまさしく『イタチの最後っ屁』をぶちかました。
村田は自らを苦しめてきた無能な指揮官への決別弾を放ち、おそらくFA移籍する可能性が最も高いであろう巨人へのアピールをして見せたが、適性のないポジションで無理矢理起用され、メンタル面を粉々に破壊された石川は自ら、『監督!あなたの野球は狂っている』と訴えるプレーをしてみせて今季の幕を閉じた。

楽天など一部の球団による反対はあるものの、どうやらDeNAへの売却がオーナー会議でも了承されそうな雲行きである。
ドラフト会議が間近に迫り、監督人事が急がれる中での引き継ぎで、なかなか思うような組閣もできないだろうが、若手の能力や性格を把握した白井二軍監督の昇格という手堅い選択肢は残されているので、これを軸に固めればそれなりの体制は整うと思われる。
残してもらいたいのは、一軍では高木、吉田、木塚の三人と二軍の川村投手コーチである。
逆に尾花、岡本、福澤、波留の四人組は、まとめてポリ袋に入れて『粗大ゴミ』の日に出せばよい。

問題は村田の去就だが、今のベイファンは村田叩きに熱心なため、仮に残留しても、『村田が横浜のガン』というレッテルがすでに貼られているので、無用のプレッシャーと戦いながらのシーズンになる。それならいっそのこと内川を追い出してもまだ懲りないファンを見返すためにも、他球団に移籍した方がいい。
原因は明らかに球団や首脳陣にあるにも関わらず、四番が…キャプテンが…と批判の的に晒され、もはや自分のバッティングなどできようのない状況に追い込まれていたはず。
村田の価値を知らしめるためには、内川のように他球団の選手として対横浜戦で活躍するしかなく、今季限りで横浜を離れることは間違いないだろう。

大原が新人の最多登板記録を更新したという。
ビジュアル的に『労役に耐えるロバ』のような印象しかなかったが、案外、岩瀬のような鉄人なのかもしれない。
この変則左腕は、バカのひとつ覚えのように繰り出すボケザルのワンポイント継投の中で、唯一戦略として成立していた投手である。角度のあるアーム式サイドスローは左打者の踏み込みを許さず、格上の打者ですら容易に攻略できない存在である。
今季チームは47勝しかできなかったが、もしも大原がいなければ五つ六つは勝ちを落としていただろう。

終盤にかけて若い投手が頭角を顕したり、コバフトが一皮むけたりと、投手陣が活性化し始めたことをボケザルの功績のように評価する声もあるようだが、これは明らかに二軍のスタッフが出した成果である。
「勝てなくなるなら若手を使っても仕方がない」とまで言い切っていたボケザルの選んだベストメンバーよりも、外人もいない若手だけのメンバーの方が勝率がいいのだから笑ってしまう。

顔の前面に節穴をふたつ開けた指揮官の、馬鹿げた采配もこれをもって永遠に見ることはない。
守備固めに石川を送った最終戦の采配は、これからもベイファンの間で語り継がれるだろう。