国民的アイドルグループだというAKB48の大島優子さん(23)が、出演するドラマの中で「処女宣言」するシーンがあった。ドラマの世界の中で大島さんがそういう役柄を演じているだけにもかかわらず、何故かファンが歓喜するという異様な事態になっている。

2011年10月17日、月9ドラマ「私が恋愛できない理由」(フジテレビ)の第1話が放送された。

「私なんか……バージンなんだから!」

恋愛がなかなかうまく行かない今時の女性3人がルームシェアをするというストーリーで、大島さんはそのうちの一人、派遣社員の半沢真子として出演した。

真子は真面目で、恋愛にも奥手という設定。第1話では、片思い中の男性宅に行き、下着姿でベッドに入っても、「ごめんなさい……、私やっぱり……」と帰ってしまうシーンもある。

問題の「処女宣言」があったのはこの後だ。同居人の藤井恵美(香里奈さん)、小倉咲(吉高由里子さん)の2人がふとしたことから喧嘩を始め、それを止めるために真子が

「なに言ってるんですか!先輩なんか私より全然いい方じゃない! 男ができなかったって 恋愛不感症だっていいじゃないですか! 私なんか……、私なんか……、バージンなんだから!」

と言ってのけた。

「処女宣言きたああ」「優子バージン発言キターーー!!」

もちろん、大島さん本人が「バージン」という意味ではなく、大島さん演じる真子にそういう台詞があっただけだ。しかし、ドラマを観ていた大島さんのファンは大喜び。2ちゃんねるの大島さんファンスレッドにはこのシーンの直後、

「優子バージン発言キターーー!!」「処女宣言きたああ」
「優子はバージンなのかぁぁぁ!」「大島優子23歳、まだ誰のものでもありません」

といったコメントが殺到。その後も、男性が「やっぱ処女は重いよな」と話しているのを真子が立ち聞きして落ち込むシーンがあり、「処女は重くない!」「優子に重いって言ってみたい」といった書き込みが寄せられた。「ドラマの設定だからw」という冷静な見方も一部あったが、ちょっとした「祭状態」となった。

ちなみに実際の大島さんはというと、真偽は不明なものの「週刊文春」(2011年10月13日号)の記事に中3のときに付き合っていた元カレが登場。「優子は別の先輩と経験済みだったから、少し先に進もうとしたんだけど、ガードが堅くて断られちゃった」と証言したという。

大島さんの迫真の「処女宣言」がよかったのか、それとも他の出演者や脚本がよかったのか、ドラマ初回の平均視聴率は17.0%(関東地区 ビデオリサーチ社調べ)と、なかなか好評だったようだ。