世界に誇れる日本の○○

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 日本の中にいると分かりにくい、日本という国の良さと悪さ。失業率が高くなっているといわれるが、実際に諸外国と比較してみるとどうなのか?

 『本当はスゴい国?ダメな国?日本の通信簿』(八幡和郎/著、ソフトバンククリエイティブ/刊)は政治機能や財政、軍事力、医療、文化など30項目を、日本をはじめとしてアメリカ、イギリス、スウェーデン、中国、韓国ほか主要10ヶ国で比較し、日本の実力を明らかにした一冊。その中から、日本が他国と比較して優れている部分をピックアップしてご紹介しよう。

■国家の安定
 日本の建国には諸説あるものの、4世紀頃に大和朝廷が北九州を支配下に入れ、統一国家が成立したとされている。それ以来、1600年以上もの間、王朝の交代もなく、国家分裂もなく、統一と独立が維持されている、世界の中でも珍しい国だ。
 長い歴史がある中国でさえも、現在の「中国」という国名を採用したのは1911年のことであり、それ以前は王朝の滅亡や分裂もあった。

■治安
 外国に誇れる日本の良さといったら、なんといっても治安の良さだろう。要所に交番を設けるシステムは世界でもユニークで、東日本大震災でも話題になった通り、民度の高さも随一。遵法意識に欠ける階層はあまり存在しない。諸外国と比較すると圧倒的なのが殺人事件の割合の低さだ。アメリカの6分の1、イギリスの3分の1の数字を誇る。
 しかし、その一方でDVやしごき、日常的な威嚇などの「小暴力」は先進諸国の中では多い方だとも述べられている。

■工業
 日本はもともと鉱物資源輸出国で、工業国になったのは明治以降のこと。東洋人全般に共通する手先の器用さや勤勉さにくわえて、西洋の科学技術や生産管理の方法を輸入し、一気に飛躍した。
 自動車産業に代表されるように、現在でも一人あたりの工業付加価値額(工業において企業がその年に生み出した利益のこと)は世界の主要国でもトップだ。しかし、課題もあり、理工系の衰退や、日本的な意思決定方式の弱さが明らかになってきているという。

■医療
 日本人の平均寿命からも見えるように、日本の医療は最高水準を誇っている。もともと薬好きで健康維持に熱心だったという素養があったのだろうが、国民皆保険が1961年に開始されたことを主な要因とし、それ以後から日本人の寿命が伸びたという。
 日本の医療をほかの先進諸国と比べると、医師の数が少ない、入院日数が長い等が特徴とされるが、日本の医療保険制度についてはかなり手厚い。

 こうした誇るべき部分もある一方で、課題もたくさんある。例えば、「余暇」の項目では日本は「休暇後進国」と言われているし、「住宅」では建築コストが高く借家は狭いという評価で、10ヶ国中7番目となっている。
 長所はどんどんと伸ばし、短所を改善していく。諸外国との比較を通して、世界の中の日本の現状を把握することができるだろう。
(新刊JP編集部/金井元貴)



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