111014NEWSkou03.jpg鉱物見タテ図鑑 鉱物アソビの博物学」をご存じですか?

まるで宝石箱を開けたときのような高揚感。ありきたりかもしれないけれど、本書のページをめくって感じるこの胸の高鳴りは、こんなふうに表現するしかないかもしれません。アンティークのアクセサリーを見るとなぜか目覚めてしまう乙女心みたいなものを、むぎゅっとつかまれてしまう……感じなのです。

「鉱物」と聞くと、一瞬「?」と思う人もいるかもしれないけれど、ざっくり言ってしまえば、「石」のこと。そう、この本は、ため息が出るほどに美しい石たちを集めた標本ブックなのです。それはまるで花のようであり、星のようであり、お菓子のようであり……自然界の石たちの造形美をさまざまなモノに見立てて撮られた写真の数々に、思わずうっとり。どれも自分のものにしたい!という欲に駆られてしまうほどです。

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石の魅力をシンプルに語っている文章のほうも、読んでいてとても心地いい。そして興味深いのは、ところどころに挿入されている宮沢賢治や稲垣足穂、澁澤達彦など、石に魅了されてやまなかったという文学人の言葉。この図鑑を片手に、彼らの小説をあらためて読んでみるというのも、粋かもしれません。

パワーストーン人気など、最近は石の効力のほうに目がいきがちだけれど、石って、そもそも存在自体が神秘的ですよね。わたしたち動植物の生命を超えて、何億年もの時を重ねてそこに存在していると考えたら、それだけでなんだかドキドキしてしまいます。

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思えば、幼い頃は海岸や道端でキレイな石をみつけては、宝物のようにして大切に持ち帰ったもの。この本は、誰もが持っているそんなピュアな心を引き出してくれます。秋の夜長に、虫の声を聞きながらキャンドルのほのかな明かりのなかでしっとり堪能したい、いまの季節にぴったりの一冊です。

[鉱物見タテ図鑑 鉱物アソビの博物学]
著者紹介:フジイキョウコ
旅と暮らしをテーマに、編集&執筆活動を行う、エディター&ライター。川や海で拾った石でポケットをぱんぱんにしていた幼少時より、鉱物嗜好症となる。『鉱物アソビ』上梓を機に、鉱石をみながら酒をのむ「鉱物Bar」イベントを開始。前作『鉱物アソビ』も好評でロングセラーとなっている。

(山本貴緒)


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