10月5日、米アップル社がスティーブ・ジョブズの死去を発表し、全世界が騒然としました。ジョブズ氏はアップルの共同創設者で長年CEOを務め、「iPod」や「iPhone」、「iPad」などの大ヒット商品を世に送り出し、前日4日に発表された「iPhone4S」も、発表前から全世界の注目を集めていました。

 いったいなぜiPhoneを筆頭とするスマートフォンは人気があるのでしょう。その答えの一つを、書籍『スマートフォン時代のインテリジェント旅行術』から見つけることができます。

 「海外旅行」をためらう人の理由の多くは「言語の壁」であることが多いですが、もしもその障壁が無くなったとしたらいかがでしょうか? 今まで躊躇していた人も気軽に海外へ出かけていくかもしれません。

 スマートフォンに日本語で話しかけると、相手の国の言語に自動で通訳してくれる翻訳アプリなど、まるでSF映画の世界のようなことができるアプリが続々と登場し、「スマートフォンは、これまでできなかったことを可能にした」と本書の著者、吉田友和さんは言います。

 スマートフォンが登場し、携帯電話の電波があるところであれば、いつでもインターネットに接続ができるようになりました。これにより、手のひらの中でほとんどの問題が解決するようになったのです。

 たとえば、「どこか旅行へいこう」と思い立ったら旅行サイトを閲覧し行き先やプランを決めたり、リアルタイムで飛行機の空席確認や、その場で予約したりすることも可能です。

 旅先で、中国の万里の長城に来ていたとして「万里ってキロにすると何キロになるんだろう?」という疑問が浮かんだなら、手元のスマートフォンで検索すれば一発で答えを教えてくれます。ついでにウィキペディアなどの情報サイトを見れば、万里の長城の成り立ちや特徴などもその場ですぐに理解できるのでガイドブックも必要ないかもしれません。

 「いま自分はどこにいるのだろう? この街は何という名前だろう?」という疑問にも地図を表示させればすぐに分かりますし、現在地から目的地までの距離や行き方や、徒歩、車の場合での所要時間まで教えてくれるので道に迷ってしまっても安心です。

 さらに、撮った写真や思ったことをツイッターなどでリアルタイムに発信し、世界中の人と感動を共有することもできるようになりました。今やサハラ砂漠でさえ携帯電話の電波が届く時代ですから、どこにいてもそのようなことが可能と言えます。

 国内旅行にしても、車での旅行ならスマートフォンに入れた音楽を車のスピーカーから流しながらドライブしてもいいし、音声ナビのアプリがあればカーナビ代わりにもなります。もし、目の前にあるお店が美味しい店かどうか知りたい時は、「セカイカメラ」というアプリを使って目の前のレストランにスマートフォンをかざせば、画面上にそのレストランのクチコミ情報が表示されます。まさに、一昔前までは考えられなかった旅の形が存在し、今後ますます進化していく可能性を秘めているのです。

 本書の最後で「デジタルがあれば、ヘタレでも旅ができる」と吉田さんは言います。英語ができなくても、方向音痴でも、知識や教養がなくても、スマートフォンなどのデジタルがその人の弱点を補ってくれます。

 そして、空想を現実のものにするようなアプリは、私たちにワクワク感を与えてくれます。スマートフォンの人気の秘密は、子どもの頃に夢中になったアニメやSF映画のように「夢がある」ことなのかもしれません。



『スティーブ・ジョブズが世界中の旅人に遺したものとは?』
 著者:
 出版社:講談社
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