10月5日、アップル前CEOのスティーブ・ジョブズ氏が死去した。
 「義務と期待に応えることができなくなる日が残念ながらやってきた」と告げ、CEOを退任してからわずか1ヶ月強。56歳というその早すぎる死に世界から哀悼の言葉が捧げられた。

 『スティーブ・ジョブズ 神の遺言』(桑原晃弥/著、経済界/刊)ではジョブズ氏の印象的な言葉とともに彼の人生を振り返る一冊だが、その冒頭で彼ほど評価がコロコロ変わった人間も珍しいと評されている。その評価の変遷とはこんな感じだ。

「油断ならない若造」(アップル設立前)
「世界で最も若い億万長者」(株式公開をした25歳)
「独裁者」(マッキントッシュを開発した20代後半)
「全米で最も有名な失業者」(アップルを追放された30歳)
「売り込みの天才」(アップルに復帰しマイクロソフトと提携した42歳)
「3分間のプレゼンで100億円を生む男」(iPodが成功した40代後半)
「過去10年間で最も優秀な経営者」(病気療養から復帰した54歳)

(『スティーブ・ジョブズ 神の遺言』p4より)

 彼の人生がいかに激動のものであったかがよく分かる変遷だろう。
 著者の桑原氏は、ジョブズの魅力は「熱意」だという。その「熱意」が人を動かし、才能や資金を集めて、そして製品へ発展していったと指摘する。

 ジョブズ氏について書かれている本は数多あり、読んだことがある人も多いだろう。もし、家に一冊あった場合はそれらを読み返しながら、ジョブズ氏の功績を振り返るのもよいだろう。
 また、10月24日には、講談社よりジョブズ氏本人が唯一全面協力したという本人公認の評伝『スティーブ・ジョブズ I』が、11月1日には『スティーブ・ジョブズ II』(ともにウォルター・アイザクソン/著、井口耕二/訳)が刊行される
 10月7日正午現在、「Amazon」ではこの2冊が1、2位を独占している。そして、この評伝を通して、また新たな顔のジョブズが見えてくるかも知れない。
(新刊JP編集部/金井元貴)



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