激動の時代のリスクに備えるためには?―松島修さんインタビュー(1)

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 今年3月11日に発生した東日本大震災から半年以上経過した。この震災をきっかけに自分の生き方を見つめなおした人も多いのではないだろうか。
 この度、『最新の資産防衛術は聖書に隠されていた』(扶桑社/刊)を上梓した投資アドバイザーの松島修さんは、聖書につづられたエピソードや言葉を引用しながら資産防衛の重要性を説いている。それはどうしてか。これからの時代は「知恵のない者から、知恵のある者に資産が移動する時代」だからだという。資産防衛とは、知恵を得て「想定外」に対して準備をすることなのだ。
 今回は松島さんにインタビューを行い、「資産」に対する人々の意識の変化や資産防衛の重要性についてお話を聞いた。前後編の前編をお送りする。

■東日本大震災を40日前に警告していた

――松島さんの新刊となる『最新の資産防衛術は聖書に隠されていた』を読ませていただきました。個人的に年齢が若いせいもあるのか資産運用についてあまりイメージがわかなかったのですが、東日本大震災のあと、お金との向き合い方についてすごく考える部分があり、それと重ねて読んだときに腑に落ちるところがあったんです。まず、お聞きしたいのが、表紙に「東日本大震災を40日前に警告!」と書かれていますが、震災が来ることをどのように感知したのでしょうか。

松島「細かいことは企業秘密なのですが(笑)、科学的な見地と予兆などですね。総合的見地から大地震が近いと判断して、発行しているメールマガジンに掲載しました。占いや予言とは全く違うものです。聖書では、占いや予言はいけないものですから」

――ただ、警告を発するということはかなり難しいことではないかと思います。

松島「地震が来ると思っても、それをメールマガジンで警告することは私にとってはメリットがなくリスクです。警告を流して、地震が起きなかったら『なかったじゃないか』で文句を言われるだけの可能性もありますから。でも、地震に対して無防備な状態で地震が来ることは、大きなリスクなんです。『地震が来るから準備をすべき』と具体的な準備を促しておくことで、生死を分けるケースさえあるので、多くの人に伝えなければと思い配信しました」

――今年3月11日に大震災が発生し、資産運用という部分に対して人々の意識はかなり変わったのではないかと思うのですが。

松島「そうですね。テレビを通して、そして実際に現場を見て、いかにこの世の財産というものが虚しいものかを少しは感じたと思います。一生懸命働いて蓄えてきた財産があっという間に失われてしまった。その瞬間を目の当たりにしたとき、今までの人生は一体なんだったのだろうと思った人、将来に不安を感じた人は多いと思います。聖書の中には『天に宝を積む』という表現があります。これは、「この地上に宝を積んでおいても泥棒や災害などでなくなるので、宝は天に積む」ということなのですが、おそらく聖書を知っている人はこの言葉をイメージしたはずですし、知らない人も地上に宝を積んでおくのはリスクがあると意識されたと思います」

――例えば防災の意識もそうだと思うのですが、今回の震災で高まった意識や準備も時間が経つにつれて失われていきますよね。危機感がだんだん消えていく、というか。

松島「そうですね。ただ、私自身は今回の地震や最近の想定外の大災害が続いているということは、今までやってきたのが間違った方向であり、本来の方向に変えるための揺さぶりだと認識しています。今回の地震によって、多くの人の心の中に反省しなきゃいけないという想いがどこかにあると思いますが、実際に、これまでの私たちの生活を反省しなければいけないわけで、正しい方向、自分の使命に向かって方向転換するまで災害は続くと思います」

――では、『最新の資産防衛術は聖書に隠されていた』を執筆された経緯について教えていただけますでしょうか。

松島「本書にも書いていますが、2007年6月8日から激動の時代がはじまったという認識の中で、知恵がなくて準備をしていなかった人たちから、知恵を持って準備をしていた人に資産が移る時代になってきています。2007年6月8日とは第三次中東戦争においてイスラエル軍がエルサレム旧市街地に入ることができてから40年目の日の翌日のことで、聖書では『40年』が特別な計画が実行される直前におく“準備期間”を示します。つまり、6月8日から大きく歴史が動き始めたわけですが、そうした中で、知恵と準備は大切だということを伝えていかなければいけない、と考えたのがきっかけです。
特に震災後は今まで間違った道に行っていたことを感じた人も多いと思うのですが、とはいっても正しい道が分からないと、道を見誤ってしまうことになり、今まで来た間違った道をまた進むしかありません。そうならないように、正しい道を示さなければと思いました。」

――本書を読ませていただいたなかで、やはりお金が「目的」となるのではなく、何のためにお金があるのかを突き詰めて考える必要があるように思いました。

松島「『富の本質』という章で富の概念を書いたのですが、富とは何かをしっかり理解してないと、どんどんブレてしまいます。そうすると、世の中のいろいろな法則に惑わされてしまって、どんどん混乱してくるんです。だから、『普遍的な基準』を、この本に明記しました」

――「資産」と聞くと、どうして小手先の技術に走って蓄えればいいというようなイメージを浮かべてしまうのですが…。

松島「もちろん小手先の技術も必要ですし、具体的な手法も書いたのですが、そもそも、お金を稼ぐとはどういうことかを知らなければ意味はありません。儲けて幸せになる人ばかりではなく、逆に不幸になってしまう人もいますよね」

――では、正しい知恵を身に付ける、正しい情報を判別するために、普段からどのようなことに気をつければよいのでしょうか。

松島「基本的には多くの情報を取り入れないことですね。ニュースなどを通して大量に情報を取り入れると、確信を持って判断を間違えてしまうことになりますから。間違った情報や必要ない情報は省いていくことが大切です」

――その情報が間違えているのがそもそも分からない方もいらっしゃると思いますが、そういうときはどのようにすればいいのでしょうか。

松島「まずは、その情報を誰が発信しているかを、きちんと把握することです。本心でないことを言ったり、間違ったことを正しいことだと確信している人が多いですから、裏を読み取りながら情報を判断しないといけないと思います。また、目先の情報は雑音が多いので、世の中がどうなるのかという大きなレンジで考えることが大切です。また、小さくしか報道されていないことでも、世界に大きく影響することはあります。そのとき、何が大切なのかを押さえることが大切です」

――本書では次の転換期は2014年だとおっしゃられています。この年、どのようなことが起こるのでしょうか?

松島「はっきりは分かりません。しかし、いろいろな災害が立て続けに起きる可能性はありますし、想定外のことが起こる可能性もあります。ただ、大切なことは、私たちは未来を変えることができるということです。焦点がブレていなければ良い方向に変えられますが、ブレてしまうと迷走し、苦境に陥ることになるかもしれません」
(後編に続く)



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