昨年末に東京・秋葉原にオープンしたのは著作権問題でかなり際どいラインを走るサービス店舗「自炊の森」。ユーザーが本を持ち込んでスキャナーで電子化(自炊)をするサービスに加え、店舗内に置かれた裁断済みの漫画などをユーザーがスキャンし、データとして持ち帰るサービスも提供していた。

一部から著作権批判もあり後者サービスは停止し、現在では自炊専門の店舗として運営されていた。そしてこの度、3日に投稿されたツイッター上には閉店の意向を示すコメントが。原因は経営問題であると言い、早ければ1週間程度で店を閉める可能性もあるという。

さて、漫画は20世紀から21世紀初頭の日本を代表する世界的エンターテイメント文化であると言えるが、その一方で、絵画や文学などの現物芸術とは違い、デジタル化に適した電子芸術の側面がある。むしろ紙媒体の書籍よりもタブレット端末などでの閲覧に適していると言える。

上記店舗としての運営はともかく、個人の「自炊」によるデータ化は漫画文化における合理的な手段のように感ずる。既に多くの人気シリーズについては、幾らでも無料でダウンロードする手段がインターネット上に溢れている。もちろん、これらは著作者や企業側の権利の間を縫って行われており、公式な文化継承を促すものではない。

泡沫化の憂き目にさらされる芸術に関しては、「公式に」保存するという観点が必要である。この「公式に」という観点が重要であり、保存するだけでは単に箪笥の肥やしになるのみだ。芸術は保存し共有する事で、始めて英知としての役割を成すのである。

そうした意味で、民主党政権前に総理大臣として活動した麻生総理の「漫画博物館構想」そのものは、決して間違いではなかったと筆者は考えている。もっとも、数十億費やす箱物事業にはせず、インターネット上の低予算公共事業に収めるべきではある。

【記事:G・Joe?】


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