日ハムの投手陣で「空振りの取れるスライダー」を武器にしている投手といえば、
ダルビッシュ・榊原・宮西などの名前があがります。

また、スライダーを武器にしているものの、
もう一つレベルが足りない・・・と思われる投手に斎藤佑・吉川があげられます。

この「1流のスライダー」「1流半のスライダー」で各種数値を比較してみました。

画像

上表であげた5名の投手はスライダーを主な決め球として使用してくる投手です。
決め球として使っていく以上、
「空振りが取れる」という条件は欲しいところ

スライダーの調子が悪い時のダルビッシュの投球を見ていると実感するのですが、
「空振りが取れる球種」があるのと無いのでは、
投球が大きくかわってきます。

ということで、注目したいところは「ストライク率」と「空振り率」
※「ファウル率」と「見逃しS率」はどの投手も似たような数値
※空振り率→スライダー空振り数/スライダー合計数

ダルビッシュ・榊原・宮西のスライダーに関しては・・・

・ストライク率→約50%以上
・空振り率  →約15%以上


このあたりが斎藤佑・吉川とは大きな差となっているようです。
スライダーの「空振り率」だけで見てみると・・・

1.ダルビッシュ →17.98%
2.榊原     →15.81%
3.宮西     →14.80%
4.斎藤佑    →11.98%
5.吉川     →9.33%


ダルビッシュと斎藤佑で6%の差。
小さな差のようですが
「ダルビッシュがスライダーで空振りを取るイメージ」と「斎藤佑のスライダーのイメージ」を
思い浮かべて比較して頂ければ、
意外と大きな差であることが想像できます。

また、空振り率が向上すると必然的に「ストライク率」は上がってくるはずです。
※ボール球も振ってくれるため

斎藤佑と吉川に関しては、
変化球のメインに「スライダー」がくるわけですので、
この2人のスライダーの数値が・・・

・ストライク率→約50%以上
・空振り率  →約15%以上


まで向上すると、1軍で2ケタ勝てるレベルの投手になるかもしれません。
毎回ブログでも書いてるのですが、そのためには・・・

・斎藤佑→直球の球威を向上させる・スライダーの根本的な精度を向上させる
・吉川 →スライダーを「低め」に制球させる

※吉川のスライダーはとにかく「真ん中〜高め」に集まっているため

投球を見ていると上記のような感想を持ちました。
先発不足の日ハムにとって、この2人にかかる期待は非常に大きくなります。
2ケタ勝てるポテンシャルは見せているだけに、
頑張って欲しいものですね。