今年の元旦に行われた対戦は、MMA最高峰の攻防と称された名勝負となった

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8日(土・現地時間)にテキサス州ヒューストンのトヨタ・センターで行われるUFC136「Edgar vs Maynard」。メインは大会タイトル通り、UFC世界ライト級選手権試合フランク・エドガー×グレイ・メイナード、3度目の対戦となる。

MMAを打撃、組み技、寝技の融合体として考えた時、UFCライト級王者エドガーは、その際さえなくなったMMA的な戦いを実践できる第一人者で、GSPと双璧をなすファイターだ。全てはテイクダウンに通じるといっても過言でない蹴りやパンチを駆使し、あのBJ・ペンから次々とテイクダウンを奪い続けた姿は、全てのファイターの脳裏に強く刻まれているに違いない。

キャリア13勝1敗1分のエドガーにとって、その勝ち星に当てはまらない2試合、1敗1分という結果は、二つとも今回の挑戦者メイナード戦で経験したものだ。08年9月、UFC3戦目に要所でテイクダウンを許し、惜敗すると、今年の元旦の初防衛戦では、1RにあわやKO負けに追い込まれながら、盛り返してドローに持ち込んでいる。

完全無欠といっていい王者の流れるような攻撃を止めることができるメイナード。彼のMMA戦績は10勝1分、つまり未だ無敗だ。両者レスリングを基盤に、打撃を身につけ、寝技も習得している完成度の高いファイターといえるが、エドガーが流れを大切にする選手であることに対し、メイナードは自分から動き流れを作るファイターといえる。

そして、元旦の試合ではエドガーが流れを掴む前に、パンチでダウンを奪い、王者奪取目前までチャンピオンを追い込んでいる。とはいっても、この絶体絶命のピンチを迎え、逃げ切るのではなく、メイナードの勢いを利用するように、自分に流れを引きよせた打撃からテイクダウンは、エドガーの確かな技術と精神的な強さが合致して初めて見ることのできる見事な戦い振りだった。

挑戦者が戦績で優っている形での決着戦。メイナードは、オーソドックスの構えからテイクダウン狙いと同じ高さで、相手の顔面を打ち抜く右を持ち、さらにそのまま飛び込んでテイクダウンを仕掛けることができる。破壊力と瞬発力を兼ね備えた挑戦者と、スピード+タイミングの王者の対戦は、タイミングと間合いが勝負となる。
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