日本時間4日、MLBプレーオフ地区シリーズでは、レンジャーズがレイズから4-3で勝利。2勝目を挙げ、リーグ優勝決定戦進出に王手をかけた。

だが、第2戦でプレーオフ初登板を経験した上原浩治は、チームこそ勝利したものの、1アウトも取れず、先頭打者をフォアボールで歩かせ、ヒットとホームランを被弾、3失点で降板した。

日本人選手の中でも、抜群の制球力を誇る上原に一体何があったのか――。2日深夜放送、TBS「S1」では、プロ野球解説者・野村克也氏が自身の人気コーナー「ノムさんのボヤキ部屋」で所感を述べた。

「上原どうしたの?考えられないね。あのピッチャーね、目をつぶっても放れる(くらいコントロールが良い)ピッチャーなんだよ。外角低めの抜群の……。これが彼の一番の特徴だからね。困った時は原点って、原点能力が素晴らしいものがある」と切り出した野村氏は、「人間だねぇ、やっぱり。雰囲気にのまれたのか、プレーオフというプレッシャーに負けたのか。自分を見失っているね、完全に。あんな上原見たことない」と驚きを隠せない様子で語った。

また、他の出演者から“ばん回の機会”について訊かれると、「問題は次もちゃんと投げさせてくれるかどうか。選手と監督は信頼関係で出来てるから、ああいうピッチングされると監督は“どうかな”って」と懸念を挙げながらも、「俺は平気で使うけど。失敗は成功のもとじゃないけど、失敗の中から学んでいるものがある筈だから。そういう実績のあるピッチャーはすぐ立ち直りますよ」と太鼓判を押した。