元日本代表監督のトルシエが中国サッカー界に苦言「あまりに単純で未発達」

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 元日本代表監督で、現在は中国の深セン紅鑽(しんせんこうさん)を指揮するフィリップ・トルシエ監督が、中国サッカー界の問題点を指摘している。フランス紙『SO FOOT』が報じた。

 同紙は中国紙『新京報』でのトルシエ監督のインタビューを引用。インタビューでトルシエ監督は、「中国人選手と外国人選手には多くの違いがある。経験と精神面での違いだね。技術的に高いレベルでプレーしたいという思いはあるだろう。しかし、中国にはそのレベルで練習する機会がない。彼らのサッカーはあまりに単純で未発達だよ」とコメント。中国サッカー独自の環境を語った。

 またトルシエ監督は、なぜアジアの隣国のようにスター選手が生まれてこないかとの問いにも返答している。

「創造性と模倣が欠けているね。彼らには見習うモデルがないんだよ。育成システムは腐敗している。クラブはバスケットボールやバレーボールと同じような基準で選手を選んでいるよ。日本はJリーグを発足し、先導させるためにジーコや名声のある監督を雇った。中国では北京国安と広州恒大を除けばアマチュアだ よ」

「育成機関を設立するために、政府からの本格的な支援が必要だ。また、外国人選手への依存も解決しなければならない。ピッチ上で外国人選手は中国人選手たちの親代わりになっているんだ」

[写真]=兼子慎一郎

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