宇宙飛行士が体験している“無重力の世界”とは
 誰もが一度は憧れる「宇宙飛行」。無重力の世界とはどんな感じなのか、地球上で毎日を過ごしている私たちにとっては想像もつかないものです。

 2013年に日本人最多の4度目の宇宙飛行を控えている宇宙飛行士・若田光一さんが執筆した『宇宙飛行 行ってみてわかったこと、伝えたいこと』(日本実業出版社/刊)は、過去3回のミッションで若田氏が実際に撮ったものをはじめとした写真とともに、宇宙に関する63のテーマについて語られています。

 その中でも特に興味深いのが、「無重力の世界」。地上では目を閉じていても、耳石系(重力を感知する内耳にある器官)が働き、自分の身体に対してどちらが上か下かを感じることができます。しかし、宇宙では視覚的に意識しない限り、上下の感覚はないそうです。そして、上下左右が決まっていないと心理的に落ち着かず、仕事や生活がしにくいとこともあると若田さんはいいます。
 上下を感じない世界とは一体どのようなものなのでしょうか。
 ちなみに国際宇宙ステーションの中では、伝統や実験装置などの配置を便宜的に決め、地上と似た規則性を持たせることで、生活しやすい工夫がなされているといいます。

 本書には他にも宇宙飛行士の仕事内容や宇宙ステーションとはどんなところなのか、といった様々なことが、スペースシャトル内や「青く迫る圧倒的な存在感」と若田さんが評する美しい地球の写真とともにつづられています。
 本書を読み、秋の夜空を見上げて宇宙に想いを馳せてみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部/金井元貴)



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