英紙が清武の特集記事を掲載「1年以内に欧州へ旅立つアジアのスター」

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 24日付のイギリス紙『インディペンデント』が、C大阪に所属する日本代表MF清武弘嗣の特集記事を掲載。欧州クラブの現状について触れ、清武の欧州移籍の可能性を次のように報じている。

「若手の発掘がグローバル化した現在、欧州のクラブはサッカーの発展途上国により多くのリソースを投入し、ライバルよりも先に“金脈”を見つけようと必死だ。中でも、今、最も注目されているのはヨーロッパでプレーする選手を輩出し始めたアジア市場である」

「日本の高校からアーセナルへと移籍を果たした、宮市亮。ボルトンのイ・チョンヨン、そしてドルトムントで活躍する香川真司らに続くアジアのスターを追い求める各クラブが次に注目するのは清武弘嗣だろう」

「清武は21歳の攻撃的MFで、香川の穴を埋めた選手としてJリーグでも注目の的となっている。既に技術的には申し分なく、安定したファーストタッチ、スペースを把握する能力、鋭いエリア内への進入を武器とするが、加えてパス能力も非凡で、ピッチ上で素晴らしい知性を見せる選手だ」

「A代表でも順調にキャップ数を重ね、来年には英国でプレーするための労働許可証を取得することも可能だろう。清武は人材豊富なU-22代表でもプレーしているが、このチームは、『フィジカル的にも技術的にも低レベル』というアジアのサッカーに対する偏見を払拭することが期待されている」

「清武は21歳にしてほぼ完成されたフィジカルを備えている。身長は172センチで、特に筋肉質なタイプではないが、重心が低く、高い集中力にスピード、局面を打開する非凡な攻撃センスを持つ。清武のウイングへの適性に不安はないだろう。課題を挙げるとすれば、ゴールの感覚だ。清武はどんな距離からでも正確なシュートを放つことができるが、エリア内での嗅覚には、まだまだ向上の余地を残している」

「まだ磨くべきところはある。しかし、この“原石”は、これから1年の間に欧州へと旅立つ可能性が高いはずだ」

[写真]=足立雅史

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