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>サルじゃないよ、サワだよ!

本日小耳に挟んだ超難問引っ掛け意地悪クイズ。心に嘘をつかず、正直に自分の良心に従いながら、不正解だった場合は死ぬというルールでこの問題に挑んでみましょう。問題:「多忙を極めるなでしこJAPAN・澤穂希さんが、映画『猿の惑星 創世記』のジャパンプレミアにゲスト出演しましたが、澤さんは一体どういう理由でこのイベントに起用されたのでしょうか?」。

……さて、みなさんの心のファイナルアンサーはいかがだったでしょうか。

正解についてはじっくりのちほどご紹介するとして、まず不正解だけ発表しておきましょう。「出演する猿にそっくりだから」「惑星を支配する猿っぽいから」「猿に激似」…このあたりを思い浮かべた人はまとめて不正解です。失礼にもほどがあるとか悪意を感じるだのと義憤に燃えている方も、そう思っている時点で同類ですので、まとめてここで脱落となります。まぁ確かに、主要キャストのそっくりさんという発想は悪くありません。長嶋茂雄氏の記念イベントにプリティ長嶋さんが出てくるようなイメージですね。そういう意味では、引っ掛かっても仕方ない意地悪クイズだと僕も思います。(※ちなみに、引っ掛かった人は死ぬというルールですので、ここで排除です)

しかし、わざわざ猿にそっくりな有名人を呼ばなくても、猿そのものが芸能活動をしているではありませんか。年間何百公演もする舞台系から、動物バラエティーにレギュラー出演するタレント系、はては見世物小屋…というか小屋状の建造物で見世物になっているものまで百花繚乱。パチモンに頼る必要はないはずです。そもそも澤さんは猿とは全然違うでしょう。その風格や威容、巧みなテクニックや戦術眼を考えると、サイズ的にも知性的にも一回り大きいものであるべき。色合い的にも澤さんは茶色っぽいわけで、黒っぽい猿とは異なります。要するにピッチ上の賢人を、猿ごときと重ね合わせるなどもってのほかなのです。

ただ世の中は多数決という側面があります。「役不足」「破天荒」「姑息」など多数派のカンチガイにより意味が変わってしまった言葉は数知れず。圧倒的多数が集まれば、不正解がいつの間にか正解になってしまうのです。国民栄誉賞を受賞した日本のヒロインが、そんな不正解によって誤解されるのは残念な話。何とか誤解を解き、正しい答えを広めなくては。

ということで、何故「猿の惑星」が澤さんなのかという超難問をじっくりと解き明かしていきましょう。



◆ちゃんと全キャストを見てから、誰に似ているか考えるべき!


まず映画宣伝サイドの公式アンサーから。このイベントには澤さんとともに石原良純さんも出席しており、ますます「猿?」という引っ掛けムードは強まりますが、もちろん違います。澤さんは「本作が猿のリーダー・シーザー誕生の物語なので、日本のリーダー的存在として」招かれたもの。石原良純さんは「猿のリーダー・シーザーが進化した遺伝子を持つことにちなみ、芸能界最高の遺伝子を持つ男として」招かれたのです。ふむふむ納得の理由であります。

↓映画を見た澤さんは興奮気味に感想を語ったとのこと!
澤は、「スケール感に圧倒された。特にゴールデンゲートブリッジでのサルと人間の戦いがすごかったですね。それに(登場する)サルがすべてCGだと聞いてびっくりしました」と興奮気味。そして「感動的な部分もあり、女性も楽しめる作品。メダルに例えると? 金メダルです」とアピールした。映画のテーマは進化。「常に進化し、一試合一試合、成長していく姿をお見せできるよう頑張りたい」とロンドン五輪に向け、決意を新たにした。

http://eiga.com/news/20110924/8/


澤さん:「キャプテンとしての大変さに共感できる部分があった」
澤さん:「諦めずに走りつづける姿で、みんなにもその気になってほしい」
澤さん:「サルと人間の戦いがすごかったですね」

若干猿側に感情移入してる気がするけど大丈夫かなwww

「人間と猿の戦い」じゃなく「猿と人間の戦い」と言うあたりも、日韓戦か韓日戦かみたいな微妙な軋轢を生みそうw


↓ちなみに、澤さんは恋愛についてズバッと答える一幕も!
「男性にはすてきなゴールを決められたい?」という恋愛絡みの質問には、「いつか…」と言葉少なになり、「自分からゴールしたい?男性にされたい?」と詰め寄られると、「女性なので(ゴール)されたいです…」と苦笑いだった。

http://news24.jp/entertainment/news/1619285.html


澤さん:「いつかは…じゃあ…はい…」
澤さん:「女性なので(ゴール)されたいです…」
澤さん:「アシストしてくれる男性は…いないです」

<ええい、そんなこと聞くな!
<澤さんがズーンと沈んでるではないか!
<澤さんのゴールは鉄壁なんだよ!


しかし、どこにでも穿った見方をする輩はいるもの。主催者側の発表に対しても「物は言いようだな…」「遺伝子だけなら海老蔵とかでもいいだろ」「遺伝子・松たか子、リーダー・長谷部誠でもよくね?」などと難癖をつけることでしょう。確かに、リーダーなら澤さん以外にもたくさんいます。しかし、本作の作品性を考えれば澤さん以外の選択肢はありえないのです。


<理由その?:主要キャストに似ている>


澤さんと石原良純さんが並んだとき、僕はピンときました。確かにこの二人は主要キャストに似ているのです。もちろん猿ではなく、人間側の主役である神経科学者ウィルと、その恋人である獣医キャロライン。この二人が並んだスチールを見ると、どことなく石原良純さんと澤さんに似ているではありませんか。ウィルの彫の深さ、キャロラインのたなびく長い髪…この辺の特徴を重視した結果が、この人選だったのではないでしょうか。

↓今回は猿しか出ない映画じゃないようです!


30秒頃、1分20秒頃に出てくる女性…これが澤さんに違いない!

人間メインなら邦題も「もうすぐ猿の惑星 まだ人間」とかにしておけよ…。



<理由その?:数字的なもの>


映画のプレミアでは作品の面白さを紹介すると同時に、公開日を告知するという重要な使命があります。今回のイベントでも公開日を告知するために、映像で紹介し、看板を作り、ついにはチラシ寿司にもその数字を盛り込んできていたのです。公開日10月7日。日本の10番と言えば澤穂希その人しかいないでしょう。7はまぁよくわかりませんが、石原良純さんの代表作「太陽にほえろ!」の舞台が七曲署とか適当なこじつけでもいいでしょう。良純ですから。


↓10.7の数字入りチラシ寿司で公開日をアピール!

http://mantan-web.jp/gallery/2011/09/24_4/12.html

※公開日をアピールする石原(左)、猿(中央)、澤(右)の3名。



<理由その?:映画タイトルの略称>

ヒット作というのは大体略称がつくもの。「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」なんて長いタイトル、かったるくていちいち言ってられないのです。ただ、これを世間に勝手に略させてはどうなるか不安。「のマのマ」とか「マネマネ」とかならまだしも、「ドラッカーの『マネジメント』」じゃ本家になってしまいますし、「女子マネージャードラッカー」だと薬でトンでるAVみたいです。

やはりここは宣伝担当がしっかりと公式略称をアピールしなくてはいけません。「猿の惑星」をどう略すべきか。「猿惑」なのか、「猿星」なのか、いやいやこれでは効果薄。もともと大して長くないんですから、もった大胆に略さなくては。そうです「猿の惑星」→「サるのワくせい」→「サワ」、これこそが映画宣伝担当からのメッセージ。「ハイサワー」でも「さわやかサワデー」でもなく、澤さんをダジャレ起用してきたのは世界的名作「猿の惑星」だったのです…!

<何じゃそりゃ、くだらんもん読ますな!
<ここまでスクロールして損した!
<「サッカーだけにフット猿」とか言ってみろ!




なお、最初のクイズの不正解者からの苦情は、排除済につき受けつけません!