スターバックスが日本産茶葉を使用、韓国で「セシウム入り」との噂広まる

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コーヒーチェーン店「スターバックス」が使用する緑茶粉末が日本産茶葉であることが判明し、韓国で波紋が広がっている。インターネット上では「セシウムが含まれている」とのうわさが流れ、放射能汚染を懸念する人が多い。

韓国人ツイッターユーザーのA氏は22日夜、「スターバックスの緑茶製品は、日本産茶葉の粉末を使用している」、「『飲んでも何の問題もありません。安全です』と言われても、放射能検査の証明書を提示するように言わないと」と述べた。さらに、「(スターバックスでは)乾燥させた茶葉を飲用に使うが、セシウムが茶葉に付着すると簡単には落ちない。野菜が30ベクレルの時、茶葉は500ベクレル検出された」などと書き込んだ。

この書き込みはツイッターを中心に拡散。「スターバックスの緑茶系飲料にはセシウムが含まれている」として警戒感が高まり、ネットには「スターバックスのグリーンティーは当分飲まない」、「スターバックスに行くのをやめよう」、「心配だ。国内産に変えてほしい」と不安を訴える書き込みが多数寄せられた。

この事態を受け、スターバックスや韓国食品医薬品安全庁は、原料は安全であると改めて主張した。スターバックスコリアの関係者は、「日本と(茶葉を加工する)シンガポールはもちろん、韓国の食品当局も放射能検査を行っているため、セシウムが輸入される可能性は無い」と説明。食品安全庁の関係者も、「日本政府が検査をして許可したものであり、韓国も輸入する時点で放射能検査をしているため、問題はない」と述べた。

しかし、消費者の不安をぬぐいきれないことから、スターバックスコリアは韓国・全羅南道で採れる茶葉への代用を検討し始めたという。

韓国で不安が広がるスターバックスの緑茶だが、一部からは日本産茶葉をそのまま使用してほしいといった声も寄せられている。「緑茶といったら日本産が一番でしょ」、「日本産が最高だよ」といった声があるほか、「原発を推進し電力を浪費するやつらが何を言っているんだ?」と韓国国内の過敏な反応を皮肉るユーザーもいた。

参照:スターバックス日本茶葉を使用し物議「国内産を検討」 - マネートゥデイ
参照:スターバックス製品にセシウム?…日本産茶葉粉直輸入使用 - 国民日報

(文:林由美)

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