オーディオブック配信サイトの「FeBe」の運営元である株式会社オトバンクが敬老の日に先駆けて行った調査によると、オーディオブックの利用者が前年と比べて2倍に増加していることが分かった。

 総務省の推計によると、2011年9月15日現在の高齢者人口は2980万人で、総人口の23.3%に及ぶ。こうした背景を受けて、朗読が流れるだけでなく、音声を聴くだけで認知症や老化を予防するといった様々な効果をもたらす多様なオーディオブックも登場してきている。

 S&Kサウンドクリエイトから販売されているオーディオブックCD『3D文学作品集「脳で感じる朗読」』(ヤフー、アマゾン、ライブドア買う市、ビッダーズで販売、CD3枚組)は、『蜘蛛の糸』や『よだかの星』などの名作日本文学を、特殊な音響技術を用いて収録しており、3Dさながらの臨場感のある朗読を楽しむことができる。
 耳からの情報は脳に情報を伝えるだけではなく、血液循環や呼吸、体温調節などを司る脳幹を通るため、穏やかな音読のリズムは生活リズムの是正や老化防止に期待が持てるという。本作を監修している目白大学言語聴覚学科の坂田英明教授は、「音は耳で聞くとhear、脳で聴くとlisten toになります。『聞く』と『聴く』これは全然違います。音をよく聴くと方向が変化し、知らず知らずのうちに脳の中の脳幹という場所が刺激され毎日いきいきしてきます」とコメントする。

 「FeBe」のデータによれば、現在、60歳以上となるシニア層に人気のオーディオブックはまずビジネス・自己啓発書、そして歴史小説、文学作品が続いている。
 2007年に超高齢社会時代に突入し、バリアフリーの整備が進むなかで、目の不自由な人でも楽しむことができるオーディオブックの重要性が、今認識されはじめているのではないだろうか。
(新刊JP編集部)



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