韓国の法務部は19日、2007〜2010年の「性暴行犯罪検察受付状況」を、国会法制司法委員会のノ・チョルレ議員に提出した。全国の検察庁に受理された性暴行犯罪は、昨年度は2万1116人に上り、2007年の1万5819人に比べ33.5%も増加したことが明らかとなった。複数の韓国メディアが報じた。

 韓国メディアは、性犯罪を防ぐための罰則強化など、当局の努力にもかかわらず、性暴行犯罪が増え続けていることが分かったと伝えた。

 性暴力事犯は2007年以降 、平均して毎年8.4%ずつ増加している。当局は、2008年に発生した57歳の犯人が8歳の女児に性的暴行を加え、永久的な障がいを負わせた「チョ・ドゥスン事件」をはじめ、相次ぐ凶悪な性犯罪事件の発生を受けて、2010年には処罰を大幅に強化したものの、平均値の2倍近い15.6%の増加を示した。

 検察庁別では、ソウル中央地方検察庁が57.4%増となり、最も高い性暴力犯罪増加率となった。釜山(プサン)地検は55%増、ソウル南部地検53.2%増、ソウル東部地検46.4%増と続いた。

 同議員は「性暴力事犯は被害者と家族にも精神的に大きな被害を与えるだけでなく、再犯率も高く、根絶のためには厳密な断罪はもちろん、予防のための徹底した取り締まりや、教育、広報を並行して行わなければならない」と述べたという。(編集担当:李信恵・山口幸治)