体育会系社会人に聞く「縦社会を生き抜く方法」

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社会人になれば、学生時代とはまた違った先輩との付き合い方が必要になるもの。特に上下関係の厳しい職場では、先輩との関係にストレスを感じてしまう人もいます。嗚呼、願わくは先輩に嫌われず、自分にも負担のかからないような、縦社会を生き抜く方法はないものでしょうか。

今回のちょいたつ(ちょい達人の略)は、不動産会社に営業として務める佐野さん(仮名)。職場のほとんどが男性、部活も体育会系出身者ばかりで、上下関係はかなり厳しいそう。そんな環境で働く佐野さんなら、先輩たちとの付き合い方についてきっと良いアドバイスをくれるはず!

■適度な距離感を意識して接する

「先輩との関係に悩まされている若手に多いのは、気付かぬうちに先輩との距離を縮め過ぎてしまっているケース。仕事の相談やプライベートな雑談などを打ち明け過ぎることで先輩に『コイツは俺を信頼しているな』と過度に思われ、そのため遠慮なく言いたいことを言われたり、要求してくるハードルを上げられてしまう……という関係に。仲良くなろうと思って距離を縮めすぎると、後々苦労することが多くなるんです。

だからこそ、常に相手との距離感を考えて、プライベートについて踏み込まれても意識的に答えをあいまいにしたり、ある程度は踏み込ませない部分を作ったりしておいたほうがいいのです。距離ばかり縮まってしまうと、先輩からの要望をすべて受け入れなくては……と義務感やプレッシャーを感じてストレスに。適度な距離で付き合えば、お互いの心にゆとりができるので、かえって好意的に先輩と接することができます」

“先輩の言葉はゼッタイ”というような意識で付き合うとつらくなってしまいますもんね。つかず離れず、絶妙な距離を見極めて接するよう心がけましょう。

■とにかくハッキリと意思表示

「たとえば何か意見を求められたり、質問されたりしたときに、若いうちは『何と答えるべきか』で悩んでしまいます。自分がどう考えるかより、先輩の求めている回答や、意図を探ることに意識が向いてしまうのでしょう。それより大切なのは、とにかくハッキリ答えることです。

自分の意見は、先輩の問いに対してYESなのかNOなのか。先輩の考えとは異なっていても構いません。それよりも自分の気持ちをしっかりと伝えることが重要なのではないでしょうか。先輩も、はじめから正解など求めていないので、分からないことは『分かりません』と答えてもいいんです。若いうちは分からなくて当たり前。むしろ、間違えても熱心に質問してくる方が好印象を受けるでしょう」

先輩の質問に答えられるかどうかより、むしろその後どんな態度を見せられるかがポイントなのですね。佐野さんいわく「先輩の話をメモしながら聞いているかどうかだけでまったく印象が変わる」そうです。

■グチは我慢しない

「これは私個人の意見ですが、時にはグチを吐くことも縦社会を生きる上で重要だと思います。言う相手としては、会社なら同期、学生なら同学年がいいでしょう。先輩へのストレスは誰にでもあるものですから、その思いをみんなで共有することで、イライラした気持ちも和らぐでしょう。今度は仲間同士の連帯感も生まれますしね。
また、グチばかりでなく、先輩一人ひとりの良いところを話してみるのも効果的です。自分では気づかなかった先輩の一面を知ることで、その人の印象が変わることもあります。グチだけで終わらせるのではなく、良い部分も必ず話す。これを意識すると先輩への見方も変わり、付き合い方も改善されていくのではないでしょうか」

無理にグチを我慢するのも良くないのですね。そして、人の悪い部分だけでなく良い部分を探そうとする姿勢は、縦社会に限らずどんな場面においても大切な気がします。

■ひとことアドバイス

「先輩を立てたり、いろいろな手配を自分でしたり、機嫌を伺ったり……。こういうことについて誰でも最初は抵抗があるものです。でもそれはやがて自分の身に付いて、人に自然に気遣いができるようになります。さらには異性への接し方だって、ずっとうまくなると思いますよ」

先輩との付き合いは大変な部分もありますが、学ぶことも多いはず。先輩に対しストレスばかりをためるのではなく、少しでも良い所、見習うべき美点を吸収していきましょう。

(河合力+プレスラボ)



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