昨年12月、茨城ゴールデンゴールズ監督を勇退した萩本欽一に代わり、監督を務めることになった24歳・片岡安祐美。17日放送、TBS「バース・デイ」では、社会人チーム初の女性監督して、数多の困難に直面しながら、日々成長を続ける片岡に密着した様子を伝えた。

番組のカメラに、「最初信じてなかった。嘘でしょ、みたいな。また、最後の最後にとんでもない冗談を言ってっていう感じ」と、指名を受けた状況を振り返った片岡は、「無理ですって言ったら、チームがなくなると思ったもん。なくすことはできないと思った。みんな野球好きで、地方から茨城に集まって野球やってるのに。チームなくなるって分かったら、そんなことはできないと思った」と、引き受けた理由を明かす。

また、監督としての経験も知識もなく、「選手残ってくれる人いるのかなと思った。監督になって、辞めていく選手ばかりなんじゃないと思う気持ちもあった」、「「自分の練習ばかりに気をとられられないし、全体を見なきゃいけないから。となると、全体ばかり見ていたら自分の練習できないし、不安しかないよ。毎日泣きたいくらい」と弱音ばかりが飛び出す上、年上の男子選手ばかりのチームで不安とプレシャーに押し潰されそうになる毎日。

7月の練習試合では、片岡の意図が選手に説明されず、岩田紀彦は試合中に激怒。「俺の打席、何なんだよ」とベンチを飛び出してしまうと、その試合後「私、無理だわ。一番上に立つ人間じゃないんだっていつも思う」と、投げやりになる場面も。

岩田とはチームの食事会で和解をするも、その後も、体調を崩すなど身体が悲鳴をあげていた片岡。それでも、練習後、チームのメンバーから「みんなついて行くから」という言葉を貰い、北関東予選で2連勝を挙げることに成功。目標とする全日本クラブ野球選手権出場を果たし、監督就任後、初めて涙を見せたのだった。

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