秋葉原クラブMOGRA2周年、狂乱と歓喜の3日連続アニバーサリーイベントレポート!!

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クラブ・バー『MOGRA』*1が開店したのは2009年8月28日。それまでクラブ無風区だった秋葉原に誕生した同店は、アニメソングやゲームソング、そして初音ミクなどのボーカロイド曲など「アキバ」ならではの文化を吸収して成長していった。美少女ゲーム鑑賞会「賢者タイム」や、お花見・夏祭りといった、学生気分溢れるイベントを実施するなどして店舗自体のファンを獲得する一方で、正統派クラブサウンドを流すイベントやDJも多く集うようになり、2年間でアキバ文化とクラブ文化が融合した空間へと変貌していった。
「最初はこうなるとは思ってもいませんでしたね。僕、2年以上同じ仕事するのはじめてですし」
店長として数々のイベントを手がけた仕掛け人のD-YAMAさんはそう笑う。

*1『MOGRA』
http://club-mogra.jp/[リンク]

その『MOGRA』 2011年8月26日、27日、28日の3日間に渡ってアニバーサリーイベントを実施。毎日超満員の大盛況で集まったファンとともに2周年を祝った。

MOGRA2周年

26日は23時より翌日9時までの10時間に渡って、主にクラブサウンド系を中心に17組のDJ・VJが集結した。
この日、DJブース裏、右面、左面の3か所にプロジェクターで映像を映し出し、twitter「#MOGRA」のハッシュタグが付いたタイムラインをリアルタイムで流すといった、同店ならではの演出がなされ、ダンスフロアではiPhoneなどスマートフォンを片手に踊るファンの姿が目立った。
深夜2時半頃には、大瓶のシャンパンが開けられ、店舗スタッフ、出演DJ・VJ、ファンの間で回し飲み。
その勢いで、アニメ『交響詩篇エウレカセブン』のオープニングテーマ「sakura」で知られる3人ユニットNIRGILIS(ニルギリス)が登場し、会場の熱が一気に上がる。稲寺佑紀と栗原稔がディープハウスなサウンドの合間に「Brand New Day」など自身達の曲を織り交ぜフロアを躍らせた。終盤にはボーカルの岩田アッチュが登場し、「SHINY SHINY」を生歌で披露しファンを喜ばせた。
5時頃には、浜崎あゆみなどのリミキサーとして活躍した後にソロデビューしたRAM RIDERがプレイ。古今東西のハウスMIXにフロアは熱狂。終盤にはNIRGILISとの共演が実現し、会場全体が一体感に包まれた。
その後もノンストップでクラブサウンドが9時過ぎまで流され、アニバーサリーの一日目が終了した。

MOGRA2周年

27日はアニメ・ゲーム曲を得意とするDJが22名、VJ4名が出演、18時より翌朝までノンストップで曲がかかり続けるという、客泣かせのイベントを敢行した。
20時過ぎには、『アキバ妄撮』(角川グループパブリッシング)で表紙を飾った夢眠ねむがDJねむきゅんとして登場。ゴリゴリのクラブサウンドを鳴らしながらブースで踊る姿に、ファンもヒートアップ。
その後も、各DJが新旧のアニメや特撮ソングなどを織り交ぜてフロアを盛り上げた。
日付が回った頃には、1994年より活動しており古今東西のサウンドに精通しているDJニッチが登場。アニソンからJ-POP、演歌まで縦横無尽にミックスされたサウンドは玄人筋も唸らせるプレイで、オーディエンスを開始6時間を経たとは思えないほど躍らせた。
この日のサプライズは1時過ぎ。アニメ『Panty & Stocking with Garterbelt』の楽曲を手掛けたm-floの☆Taku Takahashiが飛び入りでDJブースに入り、「Fly Away」など数曲を披露、思わぬ大物DJのプレイに会場は大喜び。盛り上がりは最高潮に達した。
「なんかオタクカルチャーとかクラブカルチャーとかポップカルチャーとかいろいろあるけど、そういうめんどくさいのはなしにしてみんな楽しみましょう!」
プレイを終えた☆Takuはそうマイクし、会場は歓声と拍手に包まれた。
その直後にブースに上がったのはDJドミニク。
「クラブやると思った? 残念! ゆかりんでした!!」
おもむろにそう叫ぶと、持ち時間全てを田村ゆかりのコテコテの声優ソングを流し続けた。
それまでのハウスから一転アイドルソングへの落差に客の酔いも醒めるかと思いきや、フロアの熱は一向に下がらず、皆iPhone片手にツイートしながら踊り続けた。MOGRAの客層の聴いている音楽の幅広さが垣間見える光景だった。
その後も、女性向けのゲームやヴィジュアル系の曲もかかり、オールジャンルのカオスな音の空間が朝7時過ぎまで続いた。

MOGRA2周年

最終日の28日は、ニコニコ動画で活躍している歌い手が集合。アニソンや特撮を中心にファンを巻き込んで熱唱するイベントを開催。
客層は3日間を通じて一番若く、ニコ動文化やアニソン文化が広く浸透していることを示していた。
そんな中でも、『スーパーロボット大戦』のメドレーや『おぼっちゃまくん』のテーマなどが歌われてもフロアはしっかりと順応。懐かしい70年代の曲でも、「曲名は知らないけれど耳にしたことがあるし、みんなで聴けば楽しい」(19歳女子)といった声が聞かれた。
また、イベント終了後は歌い手とファンとの交流の時間が設けられ、各歌い手はプレゼントを受け取り、サインをするなど最後まで大忙しだった。

「2年間で、MOGRAも人脈が広がって、今日のようなニコニコの歌い手のイベントや、腐女子向け、V系のイベントも出来るようになってきました。これからも面白いイベントを開催していきたいですね」
アニソンDJの草分け的存在で、スタッフとして初期からイベントオーガナイザー役をしているシーザーさんはそう述べ「3年目のMOGRAにも期待していてください」と語ってくれた。
USTREAMの配信などで日本のみならず海外からも注目されるクラブになったMOGRA。今後、日本のクラブシーンの中で、無視できない存在へと成長していきそうだ。

※この記事はガジェ通ウェブライターの「ふじいりょう」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?
乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営。ネット、メディア、カルチャー情報を中心に各媒体に記事を提供している。