本当の恋に落ちるのに、時間はどれくらい必要ですか?一目惚れすることはあるけれど、相手も自分と同じ気持ちになって、お互いに愛を深め、運命の相手と思えるにはどれくらいかかるのでしょうか。

 今回、紹介する物語の主人公たちは、2週間で情熱的に恋をして、お互いを一生の相手だと思えるくらい、強く愛し合います。

9月23日(金・祝)新宿ピカデリーほか全国拡大ロードショー
配給:プレシディオ
(c)2010 DEAR JOHN, LLC. All rights reserved.
公式サイト http://www.cinemacafe.net/official/shinkimi/
 米軍の特殊部隊に所属する兵士のジョン(チャニング・テイタム)は、休暇で帰省している時に、女子大生のサヴァナ(アマンダ・サイフリッド)と出会います。人付き合いが不器用で、心を閉ざしがちなジョンと、陽気で心優しい、裕福な家の娘サヴァナ。生活環境も性格も全く違う2人は、相手に自分の欠けている何かを見出し、あっという間に恋に落ちます。

 2週間、順調に愛を深めていったジョンとサヴァナでしたが、休暇は終わり、ジョンは赴任地へ、サヴァナは大学に戻ることに。サヴァナはジョンが除隊する日を心待ちにしながら、彼と手紙のやり取りを始めます。ジョンは初めて心を開いたサヴァナに、何でも手紙に書くと約束し、2人は遠く離れていても、手紙によってさらに愛を育んでいきました。


 ところが、社会情勢が複雑化し、ジョンは任務を延長せざるを得ない状況に追い込まれます。やがて、サヴァナから別れの手紙が届き、心を砕かれたジョンは、より危険な戦地での任務を志願します。でも彼は、アメリカに残されたサヴァナが、どんな状況に置かれているか知らなかったのです……。

 本作は、“恋愛小説の神”の異名をとるニコラス・スパークスのベストセラー小説『きみを想う夜空に』の映画化作品です。スパークスは、同じく映画化された『きみに読む物語』や『最後の初恋』の原作者としても有名で、『きみを想う夜空に』は彼の最高傑作といわれています。

 サヴァナを好演しているのは、当連載の「赤ずきん」の回で紹介した、多くの映画で大活躍しているアマンダ・サイフリッド。本作でも、複雑な状況に置かれたヒロインの心情を、秀逸な演技で表現しています。


 主人公ジョンを魅力的に演じているのは、「G.I.ジョー」の主演で知られる、肉体派俳優の印象が強かったチャニング・テイタム。今回は、本格的な恋愛映画に初挑戦し、繊細な演技を見せています。本作で、彼に心を鷲づかみにされる女子は多いのではないでしょうか!? 私もその一人で、どちらかというとサヴァナよりもジョンに感情移入してしまい、切ない気持ちでいっぱいになりました。また、長身のジョンと小柄なサヴァナの身長差が、キュートなカップルという感じでいいんですよね〜。



 「親愛なるきみへ」は、ごく普通のラブストーリーと違い、予想もできない展開が待っていて、驚かされました。次はいつ会えるか分からない、遠距離恋愛の相手を思い続け、孤独に耐えながら愛を貫こうとするジョンとサヴァナ。2人の前にはさまざまな壁が立ちはだかり、愛を守るためには犠牲がともないます。でも本作を見た後には、きっと恋がしたくなるはず! 私は、チャニングみたいな素敵な相手なら、何があっても、何年でも頑張って待ち続けて、愛を貫きたいと思いました(笑)。

「ニコラス・スパークスの小説が原作の映画」DVD紹介

「きみに読む物語」


 ニコラス・スパークスの初の長編小説を原作に、ニック・カサベテスが監督したラブストーリー。監督の母、ジーナ・ローランズが出演しているのが見どころ。ひと夏の恋に落ち、情熱的に愛し合った若いカップルの物語を、初老の男性が老人療養施設で暮らす女性に読み聞かせている。1940年、17歳のアリー(レイチェル・マクアダムス)は、家族とひと夏を過ごすためにノース・カロライナ州シーブルックへ行く。アリーは地元の青年ノア(ライアン・ゴズリング)と出会い、強く引かれ合うが、両親に交際を反対され、彼と引き離されてしまう。実は、初老の女性がアリーなのだが、彼女は覚えていなかった……。

2004年/アメリカ/ライアン・ゴズリング、レイチェル・マクアダムス
ハピネット/Blu-ray3990円、DVDスタンダード・エディション1980円/発売中
「最後の初恋」


 ハリウッドのベテラン・コンビが、ニコラス・スパークスの恋愛小説をロマンティックに演じる、大人のラブストーリー。アーティストになる夢よりも、主婦としての生活を優先してきたエイドリアン(ダイアン・レイン)。夫は浮気をして家を出ていき、反抗ばかりする娘に疲れ果てた彼女は、親友が経営する海辺の小さなホテルを5日間だけ手伝いに行く。そこでエイドリアンは、ただ一人の宿泊客で、高名な外科医ポール(リチャード・ギア)と出会う。ポールは横柄で無愛想に見えたが、彼も悩みを抱えていると知ったエイドリアンは、ポールと共感し、やがてお互いにときめいていく。

2008年/アメリカ、オーストラリア/リチャード・ギア、ダイアン・レイン
ワーナー・ホーム・ビデオ/Blu-ray2500円、DVD1500円/発売中