韓国内で最近5年間で発生した性犯罪について、親族による性暴行犯罪が2089件、児童性犯罪は3万3078件だったことが分かった。同国国会行政安全委員会の金太原(キム・テウォン)ハンナラ党議員が警察庁の資料を元に明らかにした。

 上記の犯罪件数を1日平均に換算すると、親族による性暴行は1日1件以上、児童・青少年を対象にした性犯罪は1日17件を上回ることになる。韓国メディアは一斉に「1日1回のペース」「1日17件以上」「人でなし」「国家的恥」などと相次いで報道した。

 金議員が示した資料によれば、親族による性暴行は2006年から毎年331件、360件、373件、350件、468件発生しており、11年は6月までで、すでに207件発生したことが判明した。

 一方、同期間中児童・青少年が被害を受けた性犯罪は、2006年の5168件から、5460件、6339件、6782件、7367件と毎年増加の傾向を辿っている。11年は6月までに1962件を摘発した。

 金議員は「児童と青少年対象性犯罪は申告しないケースが多いという点を勘案すれば、実際の発生件数は統計数値よりずっと多い」と指摘し、法的・制度的対策の強化を訴えた。

 韓国では児童・青少年への性犯罪に対して24時間監視・追跡可能な電子足輪の装着に加え、児童性犯罪者の基本情報をネット上で公開する「性犯罪者“おしらせe”」サービスを提供。また、化学去勢も検討されるなど対策を強化しているが、依然として犯罪発生率を抑えることができず、より厳しい処罰を求める声が多い。(編集担当:金志秀)