ゲームが激しくなってくると、キャプテンが顔を出すものだ。だからこそ、難しい夏を過ごし、ローマにとって忘れるべきシーズンスタートを経て、FWフランチェスコ・トッティが真のリーダーにふさわしい動きを見せた。チーム全員をディナーに集めたのだ。トッティのおごりである。

トッティはすでに先日、「ベストの形でスタートするために、オレたち全員がオレたちの監督、チーム、クラブに寄り添わなければいけない。一緒にそれをやっていく。唯一の目的はローマだ。オレはローマの一番のサポーターだよ」と話していた。

ローマはリーグ戦初戦でカリアリ相手に1−2と敗北。翌日、MFダニエレ・デ・ロッシはルイス・エンリケ監督を擁護し、そのL・エンリケ監督は13日、チームと長時間にわたって話をした。その日の夜、トッティはグループをまとめるためにチームをディナーに集め、何か話をしたようだ。仲間から拍手も受けたようである。この数日の嵐を考えれば、とても重要な行為だろう。

ローマは次節、敵地サン・シーロでインテルと対戦する。その大黒柱となるのが、勇気あるキャプテン、トッティだ。14日、彼はトリゴリアでの練習で見事なプレーやループを見せ、気合十分であるところをうかがわせた。

ところで、トッティはチームメートに何を言ったのだろうか? DFニコラス・ブルディッソはレストランを出た際に、「特別なことは何もないよ。話すよりも行動する方が良い」とコメントしている。