ボンズが贈るオリジナルアニメーション「トワノクオン 第4章 紅蓮の焦心(ぐれんのしょうしん)」の公開初日である9月10日(土)に新宿バルト9にて舞台挨拶が行われた。登壇したのは、クオン役の神谷浩史さん、イプシロン(風見瞬)役の鳥海浩輔さん、そして制作会社ボンズの南雅彦社長の3人。佳境に入る「トワノクオン」のストーリーや、アフレコのエピソードなどについてのトークの模様をお伝えする。


――第4章まできた感想をお聞かせください。

神谷:振り返ってみると時間が経ったなと思いますが、始まってからはあっという間でした。

南:(第4章のキービジュアルを見て)瞬、前に出過ぎじゃないですか?(笑)

神谷:一番手前にいますからね。今回はそういうポジションにいてしかるべきだとは思いますが、誰が主役だか分からないです(笑)。



――瞬を演じていかがでしたか?

鳥海:まさかの展開がありますね。今回はいっぱいセリフがあります。



――クオンを演じていかがでしたか?

神谷:最後に衝撃の展開があります。これ以上語れることはないです。



――上代(CV:三木眞一郎)について。

神谷:前から悪い部分は見え隠れしていましたが、隠さなくなってきましたね。

南:前半のラストには悪い顔をしてます(笑)。今後も上代の様子が楽しみですね。

神谷:三木さんが悪いやつを嬉々として演じているんですよ(笑)。



――瞬について。

南:最初からどういう風に展開するかは決まっていました。鳥海くんが第1章の時に出番少ないと話していたから、出番を増やしたわけではないです(笑)。

神谷:第1章の舞台挨拶の時、「セリフが少ないから話すことがないです」と適当に話してましたよね(笑)。

鳥海:その時は、話すことがなかったんですよ。瞬は悲しい過去と決別し、その過去を今まで記憶から押さえ込んでいました。やっと何があったか理解して第4章にいたります。


神谷:第3章で(アフレコ後に)絵が出来上がり、瞬の手から火が凄い勢いで出ていたことにびっくりしました。

南:アフレコの時は、色がついてないので(場面が)分かりづらいんですよね。

神谷:音響監督さんも「びっくりしましたね。あれ瞬が燃やしていたんですね!」と言ってましたから。それくらい、(スタッフサイドの人が見ても)わけが分からない状況になってたんですよ。

鳥海:瞬に何が起きたかを正確に理解した上で演じていたわけではないのですが、結果的に“理解していない”演技を求められていたので正解でした。



――瞬はモテている印象がありますがどうでしょう?

鳥海:あまり実感はないです。テイに優しくされるシーンがありますが、テイは誰にでも優しいじゃないですか。結局は「クオン様クオン様」って言ってますし。トワノクオンのキャラクター達は、過去に辛いことがあった人達だから、同じ境遇の人に対して共感する部分があるのかもしれません。



――第4章は凝縮された内容となっていますね。

神谷:クオンの秘密が完全に露呈したのが第4章なのかなと思います。第3章で過去の回想シーンがありましたが、ぼんやりとした表現でした。それが、第4章になり、真実が明確になった感じです。



――第5章、第6章に期待して欲しいことは?

神谷:第4章の最後を見たら続きが気になるじゃないですか。「劇場に足を運んで欲しい」としか言いようがないです。

南:第5章、第6章はほとんど全部クライマックスになっています。第3章から物語が一気に転がり出しました。過去にあったことをずっと悔いている、そんなクオンの生き様を最後まで見て欲しいです。



――最後にファンの方へメッセージをお願いします。

南:アフレコは全部終わっていますが、現場は第5章、第6章の作業が残っていて、今スタジオは大変なことになっています。迫力のある凄い映像を作るため頑張っているので楽しみにしてください。もっと多くの人にこの作品を見て、感じて欲しいので、友達にも伝えてもらえればと思います。

鳥海:ついに第4章まで来ました。毎月公開している作品なので凄いスピードで第4章に辿りついた気がします。第5章、第6章はずっとクライマックスのような展開になっていきますので、皆さんお誘い合わせのうえ、たくさんの方に見て欲しいです。最後までよろしくお願いします。

神谷:第3章以降はジェットコースターのようなスピードでクライマックスまで一気に進んでいく内容になっています。クオンの全てを皆さんに伝えたい気持ちでいっぱいです。見て良かったなと思ってもらえる、DVD&Blu-rayを買って何回も楽しんでもらえると自信を持ってお勧め出来る作品ですので、第6章まで劇場へ足を運び、気に入ったら購入してもらえると嬉しいです。



第4章、そしてクライマックスへ向けての意気込みを語ってくれた出演者達の挨拶で幕を閉じた舞台挨拶。「トワノクオン 第4章 紅蓮の焦心」は現在、新宿バルト9、梅田ブルク7、ワーナー・マイカル・シネマズ大高、T・ジョイ博多、ユナイテッド・シネマ札幌にて絶賛上映中だ。最後まで「トワノクオン」を見逃すな!


©BONES/トワノクオン製作委員会