北朝鮮戦略情報サービスセンター(KNSIS)は7日、対北朝鮮消息筋の話として、金正日(キム・ジョンイル)総書記が2012年4月15日を境に、後継者の三男・正恩(ジョンウン)氏に地位などを継承させる方針だと伝えた。複数の韓国メディアが報じた。

 北朝鮮は、金日成首席の誕生100年にあたる2012年4月15日を「強盛大国の大門を開く年」と位置づけており、金総書記から正恩氏への権力継承もこの日を境に行われると見られている。

 正恩氏は北朝鮮内ではすでに多くの権力を握るが、対外関係においては金総書記が直接主導しなければならない状況にある。韓国メディアは、金委員長が8月下旬にロシアや中国を相次ぎ訪れたことについて、「金委員長が自身の体力的限界を感じていることから、南北関係をはじめ対外関係の問題解決を優先課題にしている」と伝えた。

 消息筋は、「金正日自身の健康問題や変貌する国際政治情勢の中、北朝鮮指導部は改革開放の必要性を痛感し、新しい政策方向に対する悩みもロシア訪問に影響を及ぼしたようだ」と述べた。

 韓国メディアは、KNSISの8月24日付記事では、現在北朝鮮権力の70%が正恩氏に引き継がれているとし、ロシアの訪問など金正恩時代を前に権力継承作業の最終段階に入ったと伝えた。(編集担当:新川悠)