韓国で塩の価格が急騰し、前年比43%も上昇していることが分かった。福島第1原発の放射性物質の流出を受けて、韓国内で塩の買いだめが行われたことに加え、日照量の減少による塩の減産が原因。韓国の主要メディアが相次いで報じた。

 韓国統計庁が8月の消費者物価動向を調査した結果、塩の価格は昨年比42.9%上昇、上昇幅は1981年9月以来30年ぶりの最高値を記録したことが判明。塩の価格上昇に伴い、醤油(しょうゆ)や味噌(みそ)、コチュジャンなどの調味料も20%前後上昇している。

 塩の価格が暴騰した原因としては、まず福島第1原発の放射性物質が海に流出したことが原因として挙げられている。海に流れ込んだ放射性物質が天日塩に影響を及ぼすとの懸念から大手食品会社による塩の買いだめが行われ、また日本向けの塩の輸出も増加した。

 放射性物質への懸念から生じた塩の価格上昇は6月には安定してきたが、気象の悪化による日照量の減少で韓国西海岸の天日塩生産が急減し、塩の価格は7月から再び上昇の傾向を辿り、年初に比べて2倍ほどにまで跳ね上がった。

 韓国メディアは塩を初めてとする調味料の価格高騰はしばらく続くとみている。塩だけではなく、キムチ漬けに欠かせない唐辛子粉も唐辛子の不作によって価格が急騰しており、白菜価格の高騰で生じた昨年の「キムチ危機」が今年も再現しかねない状況。消費者からは不安の声が高まっているという。(編集担当:金志秀)