夏休み最後の思い出に 『三菱電機 Presents スペース・キッズ・プラットフォーム2011』レポート

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宇宙開発に多大な貢献を果たしてきたアメリカのスペースシャトルが退役した今年2011年は、ユーリ・A・ガガーリンが宇宙飛行をしてから50年の節目の年でもある。今後についても、日米欧など11か国・地域の宇宙研究機関が2050年までに火星で有人探査を行う行程表をまとめるなど、各国が協力して研究開発に当たることになっている。

そんな中、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中の古川聡宇宙飛行士と、公募によって選ばれた子供たちが交流するイベント『三菱電機 Presents スペース・キッズ・プラットフォーム2011』が8月30日に開催された。

『スペース・キッズ・プラットフォーム』は財団法人日本宇宙少年団(YAC)が主催。小学4年生から中学3年生までの子供とその保護者290名が東京・名古屋・仙台の会場に集まった。

また、このイベントは人工衛星から大型地上望遠鏡設備など、国内随一の宇宙事業を展開する三菱電機が特別協賛した。

三菱電機 宇宙システム総合サイト
http://www.MitsubishiElectric.co.jp/space/

三菱電機製の有機ELディスプレー『Geo-Cosmos(ジオ・コスモス)』
東京会場となった日本科学未来館では、19時30分よりワークショップを実施。6月に一般公開がはじまったばかりの三菱電機製の有機ELディスプレー『Geo-Cosmos(ジオ・コスモス)』に、宇宙から見た輝く地球の姿や、46億年前の地球誕生時から現在の姿になるまでの大陸の動き、食物連鎖のモーションなどが映し出され、子供たちナビゲーターの説明を熱心に聞き入っていた。

また、国際宇宙ステーション移住棟や、小惑星探査機“はやぶさ”によって微粒子が採取された小惑星“イトカワ”の模型を見学。その後、国産初の海外受注に至った三菱電機の商用人工衛星『ST-2』の開発・生産から打ち上げまでのVTRを閲覧した。

待ちに待った古川飛行士との交流は21時30分過ぎより、東京・名古屋・仙台と結んで開始された。

小山宙哉さんが子供たちのリーダー役として登場
まず、漫画『宇宙兄弟』(講談社『モーニング』連載)作者の小山宙哉さんが子供たちのリーダー役として登場。

「古川さんに会えるのを楽しみにしていました」という小山さんは「小学校5年生の時の授業で宇宙に興味を持った」と話し、「自分も宇宙に行ってみたいですね。地球外生物などに興味があります」と語った。

モーニング公式サイト 『宇宙兄弟』作品情報
http://morningmanga.com/lineup/31

古川飛行士との交信が開始
小山さんの呼びかけにより、古川飛行士との交信が開始、『宇宙兄弟』のことを「ヒューストン(宇宙センター)で楽しく読んでいます」という7秒のタイムラグの後に答える声とにこやかな映像が届くと、会場より感動が込められた溜息が聞こえた。

各会場から選ばれた4名ずつ12名の子供たちによる質問タイムでは、「宇宙にいる時に風邪をひいた時はどうしますか?」「地球と宇宙で薬品の開発の違いはありますか?」「宇宙ではダイエットしやすいですか?」など、様々な質問が投げかけられ、古川飛行士一問一問丁寧に返答した。

中でも、中学二年生のからの「外科医になるために費やした多大な努力をリセットして、宇宙飛行士を目指そうと決心した思いを聞かせてください」という質問には、「宇宙で仕事をしたいという強い気持ちでした。できるかぎりのことをして後悔したくなかった」と真剣な表情で語り、「将来やりたいことがあるのはすごくいいこと。一歩一歩夢に向って近づく努力をして下さい。どうしたら夢に近づくか考えるといいんじゃないかと思います」とメッセージを送った。

子供たちの中には、興奮気味に保護者に宇宙のことや古川飛行士のことを話す姿が見られた。また、古川飛行士は、『Twitter』で「日本宇宙少年団のみなさんと宇宙ステーションを結びライブで交信しました。不思議だな? なぜだろう? という科学する心にあふれた質問をたくさんいただきました。とても楽しかったです」とつぶやきを投稿。子供たちとの30分程の交流の時間を楽しんだ様子だった。

夏休み最後の思い出作りの場になった『三菱電機 Presents スペース・キッズ・プラットフォーム2011』。参加した子供たちには、「宇宙時代の地球人」になった証として『「宇宙」まなびの証』のカードが配布された。

将来宇宙飛行士を目指し実現するが子供が、今回参加した中から生まれるとすれば、今回のイベントは記念碑的なものになるだろう。YACでは、今後も子供たちを対象にした宇宙科学の教育や国際交流活動を実施していく予定だ。