「涙は心の汗だ!」

 この名セリフを生んだ学園ドラマのなかならば、涙はきっと周囲からも美しく映ることでしょう。ところが、職場で上司や同僚に涙を見せるなんてもってのほか、と考えるビジネスパーソンは少なくないはず。なぜなら、「感情をコントロールできないなんて大きな仕事は任せられない」と負のレッテルを貼られる恐れがあるからです。ですから、これまでは多くの人が泣きたくなったとしても我慢するか、あるいは隠れて涙するのが当たり前でした。

 ところが、最近は職場でも堂々と泣いてしまうビジネスパーソンが増えてきているといいます。そんな「泣き組」に対して、あなたはどのような印象を持ちますか。あるいは、実際にあなたが感情を抑えきれずに泣いてしまったとしたら、その後はどうしますか。

 今回は、職場で涙する「泣き組」ビジネスパーソンに対する周囲の反応と実際に泣いてしまったときの対処法について考えてみたいと思います。

 ドラマや映画を観ていたときに共感や同情をして、涙するのは誰にでもあることです。例えば、友人と一緒に観に行った映画のなかで、主人公と仲間が永久の別れを惜しむ場面があったとしましょう。

「12歳の時のような友達はもうできない…もう二度と」(スタンド・バイ・ミー)

 こんな場面を見れば、感情移入が激しくなり、思わず涙するのは当たり前。私自身も、映画作品を観てハンカチで拭わないといけないほど泣いたことが何度もありました。ただし、映画が終了して明るくなったとき、涙している姿を友達に見せたくないと思う人が大半ではないでしょうか。

「涙は自分をさらけ出したようで恥ずかしい」

 そう答えてくれたのはネット広告会社に勤務するRさん(24歳)。泣いて涙を見せることで、「弱い」という印象を持たれてしまうことを恥ずかしく思っているようです。

 友人の前ですら恥ずかしいのですから、まして職場での涙は隠したいもの。泣いてしまったら、仕事に耐えられない、我慢の限界を越えて「ダメな奴」という烙印を押されかねません。よって、涙がこぼれるほど泣きたくなっても大半の人が耐えています。

 もちろん職場は理不尽なことばかり。思わず感情が高ぶり、抑えきれなくなったことが、皆さんにもたくさんあることでしょう。特に、若手ビジネスパーソンたちは、日々の仕事で失敗を繰り返し、そのたびに「何回注意したらわかるのだ、しっかりしろ」と怒られ、また同僚から意地悪されたとしても我慢しなければなりません。ですから、その場では涙を堪え、人目につかない場所を探して泣いているのです。


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