人は誰でも、仕事を効率的にこなすテクニック、人が持っていない資格、人が知らない情報などを身につけることを、「カッコイイ」と感じるものだ。昨今の「ライフハックブーム」により、会社や家庭で役に立つスキルを身につけようと、自己啓発に励む人は後を絶たない。

 しかし、それが高じて「スキル依存症」に陥ると、スキルを身につけることだけが目的となってしまい、かえって仕事やプライベートがうまくいかなくなるものだ。せっかく身につけたスキルを有効活用するどころか、「パソコンは詳しいけど仕事ができないやつ」と陰口を言われたり、「オタクな薀蓄話ばかりする面倒臭い人」と友達に避けられるようになったり――。

 自覚がある人ならまだマシだが、知らず知らずのうちに周囲から厄介者扱いされている気の毒な人も多いはず。あなたも、そんな「スキル依存症」に陥っていないか?

 そんなあなたに効く思考法が、「チャート思考」である。これは、チャート図解を用いて森羅万象を構造オチの笑いに落とし込む「分類王」クリエイションを発表してきた作家の石黒謙吾が、15年にわたり構築してきた思考法だ。あらゆるものごとを、目先の対応ではなく、公式を定着させていく基本となる考え方で贈る、「頭の漢方薬」的な人生指南である。

 この連載では、そんな石黒謙吾の盟友「Dr.イシグロ」が、ライフハック全盛時代における臨機応変な対応力の欠如に警鐘を鳴らす。Dr.イシグロが運営する東京・渋谷の総合コンサルティング研究機関 「ISHIGLOBIS」(イシグロービス)には、毎回、スキル依存症に陥った「ライフハック君」が訪れ、仕事やプライベートがうまくいかない悩みを相談する。あなたも、彼らとDr.イシグロとのやりとりを見て、スキル依存症から脱出するために必要な「チャート思考」の基本を学んでみよう。

 脱「右へならえマシン」、目指せ「問題解決の公式化」。

 ――さて本日も、 「ISHIGLOBIS」(イシグロービス)に、1人のライフハック君(以下、[ラ] )が訪れ、Dr.イシグロ(以下、[イ] )との面談が始まった……。

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[イ] ようこそいらっしゃいませ。さて、ご相談はどのようなことでしょうかな。

[ラ] ソフト開発の会社に入って3年目で営業やってて、取引先相手に新企画のプレゼンをやることが多いんだけど、いっつも失敗っスよ。もうね、メゲっぱなし。さして能力もなさそうな先輩たちと同じようにやっているのに、なんでオレのが通らないのか見当がつかないんスよねー。

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