個人投資家の敵「利殖詐欺」3つの特徴

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 投資信託やFXなど、投資・投機が私たちの生活になじみ始め、それなりに投資に対するリテラシーを持った人は増えているはずですが、金融商品に関する詐欺事件は後を絶ちません。
 『金融不況のからくり』(松本弘樹/著、中央公論新社/刊)は、金融取引におけるリスクを解説し、現代の投資家に必要な投資の心構えを説いていますが、その中で、投資家から集めたお金を不当に搾取する「利殖詐欺」の特徴について触れています。

■「元本確保」「高利回り」をアピールする
 かつては「元本保証」といううたい文句が使われていましたが、最近は元本保証を謳って資金を集めるのは出資法違反だということが知られてきたため、「元本確保」という言葉が使われています。これは、出資したお金が元本割れすることはないという意味ですが、それに加えて「高利回り」をアピールしてくるのが最近の「利殖詐欺」の手口です。
 現在の超低金利時代において、元本が確保されつつ高金利だなんて、ありえない話。この2つのワードには敏感になった方が良いでしょう。

■著名人が広告塔になっている
 広告塔に芸能人が起用されているパターンも要注意。
 名前を知らない会社で、広告に芸能人が起用されている会社は疑ってかかった方が良い、と著者の松本さんはいいます。
 さらに細かく言えば、今が旬の芸能人よりも、かつて一時代を築き、今は一線を退いているようなタレントがこの手の広告塔になりやすいようです。

■時代の流れに異常に敏い
 時代の流れに非常に敏感だということも、利殖詐欺を目論む業者に通底します。たとえば海外外為法が施行され、個人の海外口座開設が自由化された90年代後半には、海外ファンドや海外の金融技術を駆使した有利な金融商品を標ぼうした詐欺事件が多発し、日本国内で新興企業の株式公開が盛んに行われていた時期には、未公開株式詐欺が急増しました。
 また、最近は個人のFXが人気を集めているため、外国為替に絡んだ詐欺事件には警戒が必要です。

 個人の投資活動はこれからもますます盛んになると思われますが、悪徳業者に騙されて財産を失うことのないよう、しっかりと知識を蓄えておきたいものです。
(新刊JP編集部/山田洋介)



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