ガットゥーゾも驚いた長友のスタミナ。90分間走り続けるエネルギーはどこから来るのか?実は、特殊な細胞を活性化させることによるものだった

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 夏も終わりに近づき、疲れが溜まっている人も多いのではないだろうか。だが世の中には、いつも忙しそうなのに、疲れているところを見たことがないという人がけっこういる。例えば、芸人の明石家さんまや、サッカーの長友佑都といった有名人たちがそうだ。

 アンチエイジングの専門家で、横浜クリニック院長の青木晃先生は彼らが“疲れにくい”理由をこう推測する。

「科学的にはっきりと解明されているわけではないのですが、ひとつの仮説として、『笑い』が免疫を上げ、疲れに効くということが指摘されています。免疫機能の指標のひとつであるナチュラルキラー細胞(以下、NK細胞)が、笑うことで活性化するのです。このNK細胞とは、がん細胞を殺す免疫細胞のひとつとして知られ、常に体内をパトロールしています。NK細胞が活性化すると、病気にかかりにくく、疲れがたまりにくいカラダにしてくれます」

 実は、このNK細胞はストレスに弱い。そのため、過剰なストレスに長期間さらされると活動が停滞し、免疫機能に深刻な影響を与えてしまう。つまり、「笑い」はNK細胞の重要な栄養源なのだ。

 また、「笑い」は精神的にも良い効果をもたらす。心療内科医で赤坂溜池クリニック院長の降矢英成先生はこう説明する。

「心療内科医の観点からいうと、疲れを感じやすい人は何事に対してもマジメで敏感過ぎる。だから環境の変化に適応できず、精神的に参ってしまう。ストレス要因が多い現代では、適当で楽天的なくらいがちょうどいいんです」

 前出の青木先生もこう頷く。

「疲れの主な原因は精神的なストレス。人間のカラダは筋肉や骨格という“土台”の上で、自律神経が免疫系、ホルモン系、代謝系などに指令を出すことで成り立っています。そして、精神的なストレスはこの自律神経に大きなダメージを与える。ただ、自律神経はかなりの“頑張り屋さん”なので、ギリギリ壊れる寸前まで踏ん張ってしまうのです。この自律神経が“我慢している状態”が慢性的な疲労の正体。しかも、男性は女性に比べオンとオフの切り替えが下手。『休まずに働くのが正しい』と思っている人も多く、自律神経を極限まで酷使しがちで、慢性疲労症候群など深刻な病気にかかってしまうのです」

 確かに、さんまや長友佑都は楽天的な性格だと言われている。世間では忍耐力がある人の方がいいなんていわれるが、何事もぎりぎりまで頑張ろうとせず、バランスを保って生きることが重要ということだ。

(取材/長友慎治、小山田裕哉、写真/益田佑一)


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