世界で活躍したアスリートたちの英語習得法

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 現在、韓国では世界陸上競技選手権大会が行われており、世界各国からアスリートたちが集まり、様々な種目で競い合っています。

 さて、そんな世界を舞台に活躍するアスリートたちですが、例えば卓球の福原愛選手は、中国メディアの前で流暢な中国語でインタビューに答えていますし、ゴルフの宮里藍選手も、アメリカのツアーに出場したときは英語でインタビューに答えています。
 そういったアスリートたちは、どのようにして自らを鍛えながら語学の習得に励んでいたのでしょうか。
 『アスリートたちの英語トレーニング術』(岡田圭子、野村隆宏/著、岩波書店/刊)では、自分のとりくむスポーツの世界を大きく広げていくために英語と向き合った5人のトップアスリートたちの、積極的な英語へのアプローチ方法が紹介されています。

 1988年のソウル五輪の男子100メートル背泳ぎで金メダルを獲得した元競泳選手の鈴木大地さんは、小学校のころにはすでに英語教室に通っていたといいます。さらに中学では担任の先生が海外の話をずいぶんしてくれて、とても印象に残っているそうです。だからか、鈴木さんは小さいころから海外への興味を強く持っていたようです。
 そして高校2年生のとき、海外遠征でオーストラリア人の女子水泳選手と知り合い、10年にわたって文通をします。当時はEメールもない時代。英文の手紙をエアメールで送っていたそうです。そして、英語に積極的だった鈴木さんは留学のチャンスを確実に実現させるなどし、現在では「早口や専門的な話でない限りは聞き取れます」と自身の英語力を本書内で評価しています。また、英語以外の言語にもチャレンジし始めたのも特徴です。

 鈴木さんのように外国の友人との文通は出来なくても、学生であれば、例えば友達同士で交換日記をする際、英語で書いてみたりしてもいいでしょう。その際に気をつけることは、正しい文で書くことではなく、自分の伝えたいことをたくさん書くことだと著者たちはいいます。
 本書では鈴木さんのエピソードだけでなく、元マラソン選手の瀬古利彦さんや増田明美さんらの英語習得エピソードが語られていますが、5人に共通していることは「積極的なコミュニケーションを心がけること」。自分を発信しようとする、その能動的なアプローチが英語上達に大きな役割を果たしているということです。
 アスリートたちの言語習得の姿勢に、学ぶべきところはたくさんあるはずです。
(新刊JP編集部/金井元貴)



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