節電のしわよせが働く環境に

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   オフィス勤務をする20〜40代の女性を対象にアンケートを実施したところ、節電でオフィスの照明が暗くなったことにより「疲れ目を感じる頻度が増えた」と答えた人が38%にのぼったという。

   「体が疲れやすくなった」(28%)、「仕事の効率が落ちた」(23%)というだけでなく、「会社に行くのが億劫になった」人も16%いたそうだ。

「暗くてぶつかりそうになった」職場も

   参天製薬が「節電でオフィスの照明を暗くしている」会社に勤務する500人を対象に調査。

   回答者からは「パソコンのディスプレイがまぶしい」(31歳)、「文書が読みづらい」(24歳)といった労働環境の悪化が報告されている。中には、

「暗くて人とぶつかりそうになった」(38歳)
「暗くて営業していないのではないかと思われた」(48歳)

という職場もあるそうだ。コストダウンを兼ねているとはいえ、明らかに節電のやりすぎである。過剰な対応といえるだろう。

   疲れ目対策として最も多くの人があげたのが「目薬」(89%)。調査元は「目薬は暗いオフィスでの疲れ目対策の救世主」としているが、それ以前にオフィスの作業環境を改善すべきなのは言うまでもない。

   法令では作業面の照度について、精密な作業のときは「300ルクス以上」の明るさを確保すべきとしている。300ルクスといえば、晴れた日の屋外の日の出・日の入りの頃の明るさだそうだ。

   照明については「明暗の対照が著しくなく、かつ、まぶしさを生じさせない方法」によらなければならないとしている。「パソコンのディスプレイがまぶしい」「文書が読みづらい」といった不満が出るということは、この基準をクリアしていないおそれが高い。

   もしも天井の蛍光灯を間引くなら、手元のデスクライトを増設するなどして作業環境の改善を図るべきだろう。