女子サッカー日本代表の「なでしこジャパン」が28日、ロンドン五輪アジア最終予選(9月1−11日)に臨むため、同予選が行われる山東省済南市に到着した。「世界1の女子サッカーチーム」に対する関心は高く、報道陣も押しかけた。常軌を逸した取材もあり、日本側はガードを固めた。一方、中国人記者からは「われわれを駆除」などと怒りが出た。

 撮影禁止エリアを無視し、バス内でくつろぐ選手の姿を「激写」する中国人記者もいたという。中国では、報道に対する当局の厳しい規制が存在する一方で、政治や経済とは直接の関係がないスポーツや芸能関係の場合、「仁義なき取材戦」が過熱することが珍しくない。多くのメディアが商業化され、「読者獲得に直結するネタ集め」が、記者個人に対する評価も大きく左右するようになったためだ。

 取材攻勢に対して「なでしこ側」も対策を強化。中国のネットメディア、網易体育によると、日本側関係者が「空港で、中国人記者に友好的でない行為があった」としてインタビューを拒否し、撮影も大きく制限した。また、ホテルの出入り口にもスタッフを配置して、中国人記者の侵入を止めた。

 中国人記者からは「(なでしこ側が)ホテルに普通に入ることを邪魔するつもりはない。インタビューは受けられないというのも結構だ。しかし、撮影を禁止するのは、記者の正常な権利を侵害するものだ」、「われわれを駆除しようというのか」との怒りの声が上がった。

 中国入りした「なでしこジャパン」を最初に待ち受けていたのは、中国人記者との“場外PK戦”だった。(編集担当:如月隼人)